移住生活 適度な距離感
感染騒動でリモートワークが進み、地方移住を考える傾向にあるようです。
大都市集中から地方分散への流れ、反動は必ずあるでしょうが、都会の「密」は心身に触る域に入っていると痛感している身としては、嬉しい。
歩いている人を見かけると安堵するくらいのまばらな人口密度は、清々しい。
そこここにある空家の利用につながらないかなあ、と願う。
しかし、田舎は人口は粗でしょうが、気持ちは密になりがち。
私の場合は移住ではなく、2箇所間居住なので、移住生活とは少し違う観点かもしれませんが、
適度な距離感を探るよそもんの「心得ごと」などを少々。
ソーシャルディスタンス小噺、
シャルウィ「ソーシャルディスタンス」・・・?
移住者はハーブに気を配れ
「内地」から北海道の小さな村に移住した人の話に思ったこと。
そりゃ、なかなか溶けこめるものではない、家土地探しは難しい。
開拓150年、たかだか3代ほどしか経っていないのに、この土地はよそもんには渡さねえ、のだ。
やっと借りることができた家の庭で、その人はハーブを庭で育てている。 ハーブは料理に香りや彩りを添える。
その人は「中年の一人もんの女」である。
夫婦で子供がいる場合と違い、何かと受け入れモードが作動しにくい、というのもあるのでしょう。
あそこ、はーぶ作ってんだと、はーぶってあれだろ、ダッポーはーぶだろが?
テレビで言ってたべや
ハーブとはテレビが言ってたダッポーはーぶのことだと了解して頷きあう、彼らは知らないのだ。
ハーブとは、
香草、のことだと。
あのさ、ハッカ、はっか飴の薄荷、あれもね、ハーブなんだよ。
でもじっちゃん達にはカタカナで言われてもわかんないだべや。
そして彼らの脳内ではハーブを育てるという行為が脱法行為と理解されるんだべや。
ソーシャルディスタンスが〜クラスターが〜それよりサスティナブルなカントリーライフが〜、
カタカタとカタカナをテレビがしゃべる、タレントが約束された笑顔でうなずく。
わっかんないだべや、カタカタ何言ってんだべ?
こんな誤解もあったりするのですねえ、カタカナコトバは地域によって意味が違う、
かもしれない、と心得たく思いますね。
舶来の欧米語はおしゃれと染み渡り、母語に翻訳することを怠ってきた近現代日本。
「ミントって言ったらオシャレだけど、薄荷、ってダサっ」
この感性が脱法ハーブにつながっているのだな。
私は、薄荷、と呼びたい、この響き、クールだ。あ、クールって舶来語だべな。
※ハッカは漢字で薄荷と表記する
ってことは、やまとことばでは無いってことですねえ
以下過去ログより
ミントとハッカはお仲間、ということ。漢字で「薄荷」、ふーん、荷が薄い、ですか。大量の葉から採れる油はわずかな量、なのですと。
http://bihoro009.hatenablog.com/entry/2018/01/18/200120