お祭りの思い出マジック

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豚の細切れのようですが、実は飴です


  
地元産豚肉のブランド化の試みから産まれた豚醤油など、
美幌町や近隣の特産品を主に取り扱う店の棚にありました。

 

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層雲峡の岩壁をイメージして作り上げた『岩壁飴』 北見の永田製飴社

その小さな店で、ハッとすることがあった。

美幌町唯一の今川焼きの店。店頭の幟にはためくのは「おやき」の文字。
大判焼き回転焼き、など地域によって呼び名に違いがあり、
北海道のこのあたりではでは、おやき(では信州のおやきは何て呼んでるのかね、まんじゅう?)。
(国道240号を南に進路をとると、店の建物の壁面に大きな看板、黄色に黒特大ゴシックで「おやき」、
お見逃しなく、目に止まったらその気がなくても、お立ち寄りなさい、ませ)

 

店名は「さらら」、町のホットステーションというコンセプト、ドラム缶で焼かれた石焼イモとおやきが店の主力商品、店内の棚には美幌の物産品が展示品のようにまったり間隔をとって鎮座している。ハンドメイド雑貨、古本、古着、日用品のリサイクルの機能も請け負う品揃え。ワゴンには地元の野菜。

昨年、居抜きで店を引き受けたというおかみにお尋ねしてみました。
利益率の良いとは言えない商いをなぜ?

自分でもどうしてかな~と思ってたけど、昨晩夢を見て思い出した。
お祭り、子供の時の、おやきの屋台、立ちんぼで見ていたら
「ねえちゃん、ちょっと店番してて」
その時のことがホントなんだか面白くて、夢で思い出した。
あの時の経験が、今こうなっちゃったのかもねえ。


いつの頃からだろう、夏祭りや秋祭りからテキ屋を入れないようになった。
PTAの焼く焼きそばねえ。
テキ屋ではなく町の大人が、子供たちの健全な育成を屋台で担うのかあ・・・

昔の祭りの風景、露天商の兄さん姉さんが、裸電球と発電機の唸りに揺れる小さな城でまめまめ稼ぐ様、
いろんな人生がある、子供にそれを教えてくれた。ちょっとした異空間だった。

 

店番を頼んだのがテキ屋ではなく町の大人だったとしたら、おやきの屋台の店番を頼まれた思い出が、
労力に見合うとは言い難いだろう店を引き受けることにつながっただろうか、と、ハッとなったのです。

さあねえ、どっちであってもさほど関係ないこと、なのでしょうかねえ・・・