防災マニアの小屋づくり

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紺碧の空に煙突

 

防災マニアとは何か、過去ブログご参照ください。

 

 

小屋本体ができてから1年ほどして、大工さんに煙突をつけてもらった。
ホームセンターで買った薪ストーブは5千円台の代物。
薪ストーブというより屋内焼却炉、庭で焚き火は禁止なので、工事の端材やら燃やして暖をとっている。

 

近年流行のタイニーハウス、個人の創意工夫に溢れるものから、メーカーの出しているキットまで、ネットで様々なものが紹介されている。

北海道は冬が何かとキビシイ、雪の重みに耐え、凍結震度80センチの凍れに耐えることが大事。
楽しいよりカワイイより大事なのはそこよね。

小屋は出来合いのものを利用することにして、幾つかのメーカーの中から、北海道芦別に工場のある北都物産のパネルハウスを選んだ。この会社のキット販売は昨年で終了したようだ。残念。現在は東京多摩のモダンクリエートが請負施工しているとか。小屋の外観はこちらでどうぞ。
https://www.panelhouse-tokyo.com

 

小屋キット価格は100万円くらいだったと記憶する。広さは約8坪。
小屋本体組み立てと上下水道工事込み基礎(布基礎)は地元の施工業者に依頼した。(共和木工・フジイホーム)

 

土地購入、基礎工事、上下水道設備、小屋本体の組み立て、屋根、この辺までで資金が底をついた。
内装は、天井の石膏ボード貼り以外は、全部自分でやることとなる。

 

 

寒さの厳しいところの建物は、基礎と断熱がどれだけのものか、にかかっている。
壁面断熱はウッドファイバー5センチ厚を使った。
一般的に使われるのグラスファイバーはガラス繊維。
しかし、調湿性などの機能のある木材繊維のウッドファイバーを採用。

追記:グラスファイバーはガラス繊維、ウッドファイバーは木の繊維、グラスより木の方が蓄熱の点で優れている、あったかいのですよね、ストーブ消して長時間あけて戻ってきた時に、ほんのりした温かさが嬉しい、ウッドファイバーを選んでよかった、と思いますね。
 

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ウッドファイバー5センチ厚

 

購入した小屋はツーバイフォー工法、壁面奥行きは7センチくらいか。
そこに5センチ厚のウッドファイバーを入れた。
自然素材の断熱材は合板にべったりくっつけない方が良いらしく、
少し離し気味に設置。
外気の冷えが壁面内部に霜柱を作るのですって。グラスファイバーを壁面に充填する工法が一般的らしいけど、よくよく悩んで、調湿性のよろしくない合板から少し離すことにした。

 

断熱材を入れ込んだら、タイベックス社の透湿調整シートを貼りめぐらす、
それから40センチや20センチ間隔で横胴縁を打っていく。
気の遠くなる作業でした。

最後に石膏ボード貼り、で一旦壁面造作は終了。

 

 

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壁面作業はさらに続く。あたたかい空間を求めて、壁面を10センチほどふかす。厚くする、という意味。
10センチ幅の杉板で枠を作り、ウッドファイバー10センチ厚をはめ込んだ。

 

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窓枠の造作途中の写真  赤い矢印で示されているところがふかした厚み

 

壁面の断熱材はウッドファイバー、5たす10で15センチ厚
床下は羊毛断熱材のウールブレス20センチ厚
天井はセルロースファイバー15センチ厚

冬季は薪ストーブより円筒型の石油ストーブ(コロナ)を使う。薪ストーブより扱いが楽。断熱材は調湿性と蓄熱性能にこだわった。冬のある日、外気マイナス10℃くらいの晩、室温は26℃のところでストーブを消して就寝、起床時に温度計を見たら6℃だった。

追記:壁面が床に接するところのいわゆる「幅木」が全然無い状態の時の計測でした。室内全部の壁面に幅木をつけると冷気をより遮るので、全体的に5℃くらい暖かくなりましたよ。窓などの開口部のアクリル板を2重に加工したら、開口部の結露がグンと減りましたね、よっしゃ!

 

 

寒さが厳しいところなので、出入り口には風除室コーナーを設置。玄関の外や内に空間を設けて、2重構造にすることで寒気を遠ざける、そのスペースはふうじょしつと呼ばれている。
トイレ部分の区切り壁も造作。
8坪ほどの長方形の空間に、仕切り壁がまだできていない状態で、トイレを設置してもらう流れになった。
(仕切り)壁のない状態で便器を設置したのは初めてだわ、と工事の人に言われたものでした(笑)

 

なんちゃって大工仕事、私、まったくのど素人です。
DIY経験は、室内の棚造作や物置の足場のコンクリ作業、程度でしたが、
いやはや、やればできるものです、いえ、やるしかなかったのでした。

 

 

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壁面の作業している最中、窓の下に猫がいることに気がついて
急いでカメラを向けた
多分、野良猫、冬はどうしているのだろう・・・