北海道のふんどし つづき 農業移住の前に

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オーガニック砂糖/キッチンカフェ ビオ・トープ

 

日本を守るんだ、という感情に訴えるフレーズの向こうで、
今、「種」をめぐるルール、種苗法、が大きく変えられようとしている。

種苗法改正の審議が始まろうとしている。

このルール改変におおむね賛成の意見をブログなどで眺める、
公平に冷静に考察していると自ら語る論調、の数々に思うのですよ、
何て言いますか、だからさ、
かゆいのはそこじゃないの!もうちょっとあっち!

 

そもそも、
日本の農家さん、種はどうしているの?

多くの場合、種苗会社(種苗農家)から買う。
農家さんが自分のとこの作物から種とって、それをまた植えて、
というのではないのですね。


種屋さんが在来の種をあんばい良いものにしたのが固定種、
さあて、これら在来種・固定種に対して、
F1種、
と呼ばれるものがあるのですね。
種(タネ)を安定した品種に開発したもの。
種苗の開発育成にはそりゃもう、年月も費用もかかる、のですってね。


1920年代にアメリカで作られたトウモロコシが第1号、
タネの長い長い歴史の中では、新参者です。
その後、世界を席巻するのである。
今では、日本でできる野菜のほとんどは、F1種なんですって!

F1さん、なぜそんなに人気?
はい、増大する人口に対応するために、安定した食料供給を支えてきたのです。
生産する側にとっても助かるやつなんですね、
収穫が安定する、品質にばらつきが少ない、形が一定で出荷の箱詰めが楽。

 

種苗法について書かれたものなど、拾い読みしてみる。
在来種・固定種に対して、そうでないものを一般種、と表現されている。
スーパーなど扱う野菜の多くはF1、と思っていいのかな。
だったら、一般に売られている野菜の多くはF1、ということなのですね。

 

では、オーガニック野菜、って何だ?
日本では定義が曖昧で、なんかカラダに良さそう、

こうしたイメージが先行しているね。


有機の肥料を使って育てたもの、農薬を控えたもの、遺伝子組み換えではないもの、
だいたいこんな理解かな。
だから在来種・固定種かF1種か、種(タネ)の種類は問わないのでしょうね?


F1種の利用は、日本では、昭和40年代から始まったそうで、

30年ほど前は、野菜のタネはぜーんぶ国産だった、けど、「効率」を求めて、そりゃ農家さんがF1を使いたくなりますよね、それは値段にも反映される、消費者は手頃な価格で安定的にお買いもとめ可能になる。

だけど、豊かになったつもりで、


気がつけば、
とんだからくりにはまっていった、


ってことではないかなあ?


と申しますのは、

F1種は、1代目までは品質は安定しているし、栽培から出荷まで効率的でいいけど、次の世代からはあかんやつで、自家採種には向かない。
種なのに種無し、って言うか?
だから農家は植え付けのたびにお金を払って買う。
価格を決めるのは企業側だ。

販売戦略で大儲けするところもある、

種、肥料、農薬の3点セットでお買い上げいただくことになります、だってさ。


なんか混同している人いるかも、なので確認します、
F1種=遺伝子組換え植物ではないですよ。
種苗をGMO遺伝子組み換え作物)にするかしないか、企業さんの腹次第、てことね。


種苗法改正、なぜ必要?

・種苗の品種の開発者(育成者権)の保護
・海外流出を防ぐ

そのために
「農家の自家採種を原則、一律禁止とする」
というルール変更をおこないたい、らしい。

??? 変だな、原則?一律禁止なの?全部ダメなの?

だって「タネ」ですよ、もともと誰のものでもないでしょう?
在来種もそっくりまとめて禁止、というはなぜ?


いやいや、早とちりなさるな、

自家増殖が禁止されているのは「育成者権」が認められている「登録品種」のみですよ。
「在来種・固定種」は自家採種できますよ。

登録品種とは何だ?
登録審査に合格した品種のことで、品質の均一性・区別性・安定性・未譲渡性が認められたもの。

在来種・固定種は新品種として登録できない、
なぜなら、
それらは審査(未譲渡性=新規性)の要件を満たさないので。
それゆえ、
登録されない品種なのだから禁止対象ではない、
よって、
自家採種や販売が可能である。
三者が勝手に増やしたり売ったりすることを禁止できる「育成者権」がそもそもない品種、ってことか。


あ?そうなのですか?できる?

そうです、できますが、
品種登録してなければ、
代々自分の農地で自家採取した種子で栽培していた作物であっても、自分のものではないとされる。
その作物を栽培農家より早くに民間企業が登録してしまえば、その農家は特許権侵害で告訴され、損害賠償を求められることにもなりかねません。

ですってさ。
自分のもの、ではない、そうか、だから保護するためのルールが必要なんだって。

 

在来種・固定種は登録できない、ということですと、
代々自家採種している種子も、登録したら守れるからね、とは、

ここでいう代々自家採種とは登録できるF1ってことかな?

えーっと、

F1とは、代々自家採種ができないのですよね?
F1種でも、たとえば人参は培養できちゃう、
だから自家増殖禁止しよう、ということか?

 

登録したとしても他から飛んできたタネとの交雑やタネそのものの変化や、
めちゃ話が入り組んできますねえ。


登録品種でなければ「権利」は守れない、
登録品種にすると、自分のものになる、となるわけか。自分のもの・・・
登録するとは、費用はどうなのでしょう?
権利を維持する経費はどうなっているのかな。

 

品種を登録する、と言いますが、今のところ、
F1はまだほとんど登録されていないそうで、農水省は今後登録を奨励していく、ですって。


在来種・固定種は審査に受からないので品種登録できない、ふ〜ん・・・
はなから、在来種・固定種には守られる「権利」はないよ、ってことことだな。
まあ、そうですわね、本来、「タネ」は人類の共有財産だ、所有権の及ばない、みなさんの財産、ですから。


するってえと、八つぁん、あれかい?
在来種・固定種から違う品種を開発すれば登録品種となることができて、
だけどそれは権利は開発者のもので、勝手に使ってはいけない、
ということかいな。


栽培の現場、いろんな考えいろんな動きがあるわけですよ、
実際、どういう動きになっているのか、

自家増殖の禁止品目がいきなりすごく増えてきた、ですってね?
このわずか2、3年で4、5倍にも増えたのですって。
開発ラッシュ?


お役所は言う、大丈夫、在来種(固定種)は自家採種できるから、と。

役人のお言葉はともかく、現場はどうなの?
じゃあ、在来種とは、どれくらいあるの?
在来種かどうか、区別は誰がつけるの?それは絶対的なものではないよね?
種は生き物、変化していくでしょうから、グレーゾーンだよね???


現状として、日本で栽培されている野菜の90%は登録品種されたF1種で、
海外でモンサントなどの多国籍企業によって生産されている。

今後も、自家採種してよいタネが、減っていく可能性が高い、ということかな。

 

ルールが変えられると、
自家採取した種や自家増殖した苗の使用禁止/自家増殖を許諾制及び使用料が必要
農業法人には3億円以下の罰金や共謀罪が科せられる

種子法廃止、農業競争力支援化法、種苗法改定という3点セットが用意されつつある日本、
「公的な種苗事業を民間に移すという路線の元に、事実上、多国籍企業にその権利を移そうとしていることに根源的な問題がある」

 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


<小規模農家や家庭菜園などでも、懲役や罰金などの罪に問われる>
多くの人が気にして、イマイチわかってなくても反応してしまうのは、これ。


それ、誤解、家庭菜園はいいんだろ、っておっしゃる各々がおいでだ、けれども、それ本当?

調べてみますと、
採れた物を交換するのはいいが、種を採取して人にあげるなどはダメよ、たとえタダでもダメなのよ、ってことまで、
まあー、事細かにルールが敷き詰められているようですねえ。
なんか、学校の校則みたいだな。
ま、実際はどうなるか、民はどういう動きをするか、わかりませんけど、うふ。

 

 

F1種は十分美味しいとか栄養価はどうなのとか、
登録ができるとかできないとか、
遺伝子組み換えでもいいじゃないのいやダメだ、とかとか、

誤解だったり、理解が足りなかったり、見解の違い、だったり、
知ること意見を交わすこと、必要です、けど、

 

在来種・固定種には守られる「権利」は無い、

という解釈は、実際のところ、今後の農業のあり方にどう影響をもたらすのか、

 


「種子」を一元管理する考え方、そのルールは、

競争力、効率が最優先の価値観からのものですが、
でもねえ、多様性が失われることのリスクのほうが気になりますよ。


自家栽培禁止は国際基準である、と農水省は言ってるけど、
「例外なしで一律に許諾制にしてしまう国は世界のどこにもない」という指摘があります。

 国際基準、って表現、煙幕だな・・・

 


<自家栽培禁止>
これに関しては、多くの農家はF1を使ってきたのだから、別にいいのではないか?
農家さんは困ってないよ。
そう言い切る方もいらっしゃる。
だけど、そうでない農家も少なからず、ある。


そして それには 理由が ある。

 

健康に害がある、と心配するのは間違いだとする言い分に目をやる。

農に関するもっともらしいサイトでの常套句、

 

科学的なエビデンスは無い

 

と言い切る論調には要注意だと思うな。


どれくらい時間かけて検査してるのでしょうか?

タネの物語は長いよ、

企業の効率優先戦略で切り取られた時間だけで、
無い、
ってあなた、その自信どこから来るの?

権威ありそうに言われると、キューンと鵜呑みにするのは人のさが。
殺し文句にキューン

 

農家さんだという個人のブログにも。???なものがあります。
https://note.com/kurodaikon/n/n37e36c269b13


種苗法とは、農家と日本の農業を守るための法律」だよ、
反対している人が誤解や政治的な意図をもったデマを流しているが、騙されないで!
正しく理解した上で反対している人は詐欺師、

と言ってはばからない、すごい自信、現場を知る人の言葉は強い?

で、
そのブログを読みましたが、

私の???は解決しませんでした。


種苗法改正に反対する人は誤解をしている、正しく理解していない、と主張する記事は多い。
だがしかし、私の???を氷解する内容の記述には出会えない。

なんでかな、

 

「賛成の反対なのだ」って名言が響いてきました。

 

ある現象を目の前に、全く真逆の理解がなされてしまうのは、
それはね、どんな社会に生きたいか、
何が大切なのか、
という個々人の世界観、価値観の違いから生じていると考えます。


「事実があるのではない、それぞれの解釈があるだけだ」って名言もありますが、
法律も解釈次第、ですよね、実際のところ。

ルールが変わることで、どんな社会があらわれるのか、
私たちはどんな価値観に支配されるのか、ってことなんです、肝心なのは。

 

 

種植えて、実りから種とって、それまた植えて、古来続いた農作、
こうした営みで続いてきたの在来種(固定種)、は先細りでは?

 

種子法という名のルールは、2018年に廃止された。
米、麦、大豆
戦後、国民の食に国が責任を持って管理してきた種子法でしたが、
ジャイアンが、仕切るの、やめるたってよ。


どうやら、種子法廃止と種苗法改定による自家採種の禁止措置はセット、
裏表の関係なんだな。

2020年、世間がコロナに翻弄されている隙に、何が起こっているのか?
連休明けに審議を詰める予定?ゲームセットの鐘を鳴らすのは誰?

種苗法、このゲームのルールは誰が変えるの?
このルール変更の影響も種子法と同様、私たちのカラダそのものにダイレクトに結びついていく。
リセットボタン押しても効かないからね。

 


海外流出を防いで、日本の農家を守るんだ!

韓国が日本の苺を勝手に持ち出して韓国ブランドで売り出してた、
中国もやりたい放題だ、
だから
無許可栽培禁止にして、農家を、日本を守るんだ。
と言う人いるけど、いっぱいいるけど、ブログやツイッターで見かけるけど、


それ、違うよ、今回のルール改変では、海外流出は防げない。
と言うより、効果のほどはわかりませんが、
開発者保護ルールが、農家の多様なあり方を育てないことになるであろう害のほうが、
大きいと予想できませんか?


全然効き目ない、などと、私には言えませんけど、

現実的ではないと素朴に単純に思いませんか?
海外に無断で持ち出したり、無断で増殖することを防ぐ、
もし見つかったら違法なので裁く、という流れが、海外流出防止にどれほど現実的な効果をもたらすか、

 

いやあ〜、お裁きが入るまではやるでしょうねえ?
で、そのお裁き、ってのがねえ・・・

 

 

「有効な対策は海外での品種登録を行うことが唯一の方法である、
農水省自身もかつて認めており(2017年11月付食料産業局知的財産課)」
だそうで・・・
・・・・・ヤレヤレ、言ってるじゃない・・

唯一って、あなた、・・・それ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 


種苗の開発者って誰のこと? 農家さんではなくて? 開発者? 

作物を品種改良するのは、大変な手間と時間が必要で、一般の農家はそこで開発されたものを、買う。

中小の種苗農家や種子会社の権利の保護は当然必要ですが、

ごもっとも、それはその通り、
考えて欲しいのは、そこから先の展開なのですよ。


あのさ、この開発者ってのが、今の、そしてこれからの農業では
グローバルな巨大民間企業
なんだってところが
気にしないではいられない問題なんですってば。

種苗売り上げ世界第1位はモンサント(現バイエル)、
日本国内1位の種苗会社の20倍の規模だ。


あのさ、ただのタネ屋じゃないよ、多国籍バイオ化学メーカーである。
このモンサントを、薬で名高いバイエル社が買い取ったのは最近の事。
かくして、
巨大資本の化学・医薬品企業グループが、グローバルに活躍する。

遺伝子技術とバイオテクノロジー
おお、成長戦略、
科学の未来だ!(手塚治虫の未完の遺作はバイオがテーマでした)

 

でも待ってくださいな、
ふんどしの長さを問いましょうよ!

 


誰(どこ)に、なんの、「権利」があるのか、を決めるのがマネーゲーム(独占資本主義)の戦略。

「種」をめぐるルール改変は、この基本方針にのっとったものだ。

 

タネは商品。

企業は、「純粋に」利潤を求めているわけで、
汚いだの、悪意を持った味方だの、陰謀論だの、

違うから。

 

 


種苗法は国内においてのルール
それが国外とのことになると、どうなるの?

反対派の「無知」を立証せんと、例をあげておいでの某企業の戦略チームの解説を読む。
具体例をあげての、説明が続く。ああ?そうなの?と目を通す。


でもねえ、変だなあ・・・


守りたい品種はルール改正で保護すべし、
目的が保護であるなら、
海外登録を迅速に済ませることで守ることができるのでしょう?
自家栽培一律禁止にすることの弊害の方が、実際のところ大きくないですか?


品種登録には期間があるけど、その期間の数十年(20年から30年)は絶対不動?
知的財産の権利、で思い出した、

確か、アメリカではミッキーマウスが自分の寿命を延ばしたよねえ。

すごくない?世界中でのお約束である著作権の保護期間を、
(今のところは未だアメリカ国内のみでしたか)
あのネズミが伸ばしちゃったのよ、びっくりしませんか?
すごいパワー。これが大資本の力なのか。

 

痒いので掻いてほしいのは、ここ、なのです。
さあさあ、ここなんですよ、まさにここ、鎖国してるわけではないので、
世界、よその国、と、どのようにお付き合いしていくか、
日本国内のような「世間」とか、「忖度」とか、通用しないから。

 

よその国との取り決めごとが、
世界の貿易ルールのグローバル化、TPPやその類似の通商条約とやらで大きく変わりつつあるようですね?
関税撤廃の自由貿易

ISD条項という名の魔法の杖を手に、
でっかいマントをひるがえし、あいつが空からやってきた。

国家の上に多国籍企業がお座りになるわけです、
国の主権よりマネーゲームのルールの方が強くなる、ってことを認めることになるのかな?
「既存の国内法や将来の政策も、TPPに縛られる。国家主権を守れない」というのは杞憂?


知的財産をめぐる争いとなると、国内の法律で裁けなくなる、ということですね?実際のところ。
今ある国内法やこれから先の農業政策は、マントの陰になるってことですよね。

やることが大きいね、グローバルだってさ、地球まるごとお買い上げ〜、ってか。

 

納得できずに裁判に訴えたとしても、大企業は、優秀な弁護士が高額報酬で請け負うし、
そもそも、「公正中立な機関」があるの?その裁きに裁判官がいるの?
どこでどんな立場の人が?


近年、海外では、モンサントを訴える訴訟が、ぐんぐん増えていってるし、勝訴も出てきてるし、
日本のマスメデイアからはあまり聞こえてこないですけどね、
海外の、一足先に「失敗」してるところは、闘っているのですね。

 

よその国が獲った、ずるい、許せない、日本の財産を盗んだ、訴えてやる、

ーーーで?どこに?訴えるのでしょうか?どの法律で裁くのでしょうか?
どのルールを優先するのか、ルールの解釈次第で勝訴・敗訴が決まるのが人の世さ、ってね。

国内法をいじっても、それがそのまま公平な裁きになるわけではないよね。
ここが理解されていないから、日本を守るんだ〜〜〜、という感情に訴えるフレーズが渦巻くのでは?
(食の安全保障に限らずね・・・)

 

貿易協定と、農の個々の訴訟問題と、どういうカタチで結びつくのかな?
ISD条項、ってやつがどうにもイケナイらしい。

すでに起こっている海外でのモンサントをめぐる悲惨な出来事に見て取れる、
ISD条項に基づく紛争が絶えない状況が、すでに海外ではある、

 

国内法で「権利」を民間企業に譲渡する、ということは、
海外の企業に、力の大きい方に流れるだろうな、ってことだわ。


いやいやいや、
外国人には売らなければいいでしょ?現にルールではそう決めてあるよ!


あのー、だからー、多国籍企業なんだってば!
改正の審議では、民間には海外の事業者も含まれると答弁があった、
つまり、日本国内に支店があればに渡っていく、ということことでしょう?

つまり、実際のところね、遺伝子情報が海越えて行っちゃう、ってことでしょう?

 


まことに残念ながら、
海外の企業に日本の「食」をコントロールされる状態になってしまう、この結論に達しました。

よその国が盗んだ〜、という次元を超えてしまうわけだ。
ここ大事ですよね、繰り返しますね、

 

よその国が盗んだ〜、という次元を超えてしまうわけだ。

 

よその不埒な国から日本を守る、というロジックは実際の世界では成立しない。
日本の農家を守るため、だと思いたいのはわかるけど、違うよ。
カメラをズズズっと引いて全貌を見ると、あれ?あれ〜〜と、いろいろ疑問が湧く。


一つ一つを検証していくと、ああ、残念だけど、

「権利」は日本の農家さんそれぞれにあるのではない、
多国籍企業にあるのだ。

 

 

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購入した土地の林部分 オンコ 白樺、山桜、栗、はるにれ など

私はですね、農を視野に入れて、北海道に土地を買ったわけです。
種子法廃止の騒ぎの頃から、
気がかりであったけど、この度改めて勉強してみましたが、


どうやら、結論的には、
肝心なことがなされないで、農家の負担を大きくする、
種苗法という名称のルールが、
農家さんより栽培の開発者の利益、結果的には多国籍企業のための法律、
と変えられようとしている、だなあ・・・


あ?
何でだ?
「種」が何でこんなことになってるわけ?
罰金って、何のこと?
何なのこれ、一体いつの間にこんなイカサマが?
こんなルール、なぜ受け入れなければならない?


こんなこと言ってくる連中、許せない、ハエ叩きでおでこをピシャッと叩いてやりたい!

 

調べてみると、信じがたいことがボロボロ湧いて出る。
「種」は知的財産云々、貿易協定のルール適用で国民健康皆保険制度がなくなるかもよ、って、
なんなの? 沼に沈みそうな気分になる。

こんなに大事なこと、ほとんどの人、知らないよね?
もっともなようで、ざる抜けの法案のからくりを見抜くことができるか、できないか、
このルール改変の結果を将来に見るしかないのか?
誰が得をするのか、誰が泣くことになるのか?

 

種苗法が改変されたとしても、すぐどうこうなるわけではないでしょう。

日本国内の農家への影響はいい面もあるのでしょう。

 でも、大きな流れを俯瞰した方がいいと思います。

 

反対する人々の声にイラついたり、政治的策略とか陰謀論とか、
冷笑しながら権威を鵜呑みにした物言いがネットにあふれているけど、

「種」や「水」の権利をめぐるスーパーゲーム、これ、自分の生命健康に直結することですよね、
特に、ママ、パパ、子供を守るんだ、そうであれば、「仕組み」をよく知ることですよね。


水道民営化、って何がどう問題?
一つの例だけど、チリって南米の国は、
水道の民営化と農業政策の失敗で、水不足となり、人々の命を脅かしていること、
日本の地上波ニュースで流れたのかな?


AIなど最先端の技術で伸びるスマート農業、
イノベーションで開く世界、
古いやり方にしがみつくと未来は無いぜ、って言ってるそこのあなた、

ウイルス一つでデングリ返りさせられているよね?

キラキラ横文字に目くらましされてるんじゃないかい?
そんな畑でできる野菜ってどうなの?
技術革新を単純に否定してるのではないですよ、カメラを引いて俯瞰しなくちゃ、ってこと。

 

コロナ封鎖下での意識調査、伸びるジャンルに「オーガニック」あり。
欧米では、オーガニック食品への関心がより高まっているらしい。
最後は健康、免疫力を高めたいですよね、


今日の自分のお茶碗にお米が盛られ、お皿に色とりどりのお菜が賑やかなうちは気づけないですが、

地球上の虫がすごい勢いで絶滅している、生態系が危機的状態が驀進中、
地球規模の天候の異変、環境汚染、大量の消毒剤や農薬の散布、
海も大気中もマイクロプラスチックが舞い続け、
ウィルスに怯えロックダウンを余儀なくされ、
無菌の空間に閉じこもり、人々の免疫力はより落ちていく。


医学の進歩もありがたく素晴らしいことですけど、
お金も欲しいけど、病気にならない毎日を送りたいのです。


総じて、スーパーの野菜は力が無い、味も栄養価も、無農薬有機野菜にはかなわない、
食べ比べて、私はそう感じることがしばしばだ。これ主観?

 

長い長いふんどしはかせた農作物を、広大な面積で莫大な量を作るより、
食文化、これまで培ってきた文化を破壊する方向に流れるルール改変ではなく、
その土地にあった、なるべく安全なものを育てていく土壌を守る、
未来はそちらにある、あってほしい、と私は思います。

 

国連が世界的食料危機を警告してきましたね。
世界の農作物輸出国は大きく制限を始めてますぞ。
辛いな、この波、大きそう、巨大津波

いえいえ、日本はアメリカさんからの輸入が主なので、そんなに影響ないでしょう、
戦略チームはこう答える。

でもねえ、遺伝子組換えのものを遺伝子組換えと表記しないでもOKなんだな、日本の場合。


北海道の小麦ブランド はるゆたか(1987年品種登録)、君の出番かい?
君は登録されているから、農家さんの負担は大きいのか?


「北海道の遺伝子組み換え作物に対する条例も良くできています」
そうなの?頑張れるかなあ?

密を避けて移住することは、
いろいろな面ですごくいい、
不便だけど、いい。

 


北海道に限らず、全国各地の移住希望者募集に、
特に、それが農を求めての移住である場合は、
人任せではなくて確認すべきことがたくさんある、ってことだなあ。


移住を希望する自治体が、どのような対処を考えているのかを、


時の政治家の振る舞いを、

 

そして何より、自分が何を一番大切にしたいのかを。

 

 

 

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美幌町移住体験住宅「四季彩美幌」


 

おーい、北海道の国会議員さんよー、12区は武部あらたさんよー、

海外流出から国内農業を守る提言を発信されておいでのようですが、

植物の新品種の保護に関する国際条約(UPOV条約)の14条、15条」はどうなっていますかー?
海外流出を防ぐための「意匠登録などの商標登録、または育種登録」強化はいかがですかー?


おーい、新聞社さんよー、テレビさんよー、伝わるように言ってますかい?
そんな地味な話じゃ、数字(視聴率)が取れないよ、ですか?
それとも、まあね、そりゃ難しい相談だ?
いや〜、マスコミもスポンサーあっての商売です、番組提供できるのは大企業、
株主様は多国籍でございますってね。


食の自給率をあげよう、食の安全保障こそ急務だ、
おのおのがた!産地記載を禁じるルールが忍び寄ってきていますぞ、
地産地消で安心安全、なるべく農薬に頼らないものがいただきたい。


だがしかし、
消費者のフトコロは、不況恐慌でいっそうキビシイがオーガニックの野菜は高い、お高いのよぉ。

私のお財布は小さい、小さいのよ、はい・・・

あのね、モンサントの幹部の方々のお食事会はオーガニックなのですって。

主権の上におわします多国籍企業大明神のお振る舞いに、なすすべは無いのか?

地方自治体のレベルで条例を作る動きがあるようです。
いかほどの力を発揮するやら、でしょうが・・・

 


コロナで失業したら、農民になるって考えもありますぞ、と農水省からのご提案あり。
農水省のコロナ支援策
新型コロナ失業者への就農支援事業の取り組み

密から解き放される、運がいいと、冬はウィンタースポーツを楽しむことができる、かも。
都会に出稼ぎ、になるかもだけど。

 

第1次産業復活なるか!産業構造の変化はおきるか? 
だから、急いでるのかな、
農のルール変更。


以下、オススメ

生みの親に聞く/種苗法の誕生物語
農林水産省種苗課長・松延洋平さん
http://www.ruralnet.or.jp/gn/201809/syubyouhou.htm


ちょこっと農業 種苗法改正『自家採種禁止?』について思うこと【タネの話】2020年5月4日
https://www.youtube.com/watch?v=ZImgP6QPp_Q&list=TLPQMDYwNTIwMjDynI8dteHjXQ&index=1

 

追記 2020.5.16

【ノーカット版】「種苗法改正法」についてQ&Aセッション(一般参加)&「在来種保全・活用法案」の記者会見 出演:川田龍平(参議院議員)印鑰智哉、MC:堤未果 2020年5月13日
https://www.youtube.com/watch?v=Niiol5UnpzA