北海道のふんどし つづき 農業移住の前に

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オーガニック砂糖/キッチンカフェ ビオ・トープ

 

日本を守るんだ、という感情に訴えるフレーズの向こうで、
今、「種」をめぐるルール、種苗法、が大きく変えられようとしている。

種苗法改正の審議が始まろうとしている。

このルール改変におおむね賛成の意見をブログなどで眺める、
公平に冷静に考察していると自ら語る論調、の数々に思うのですよ、
何て言いますか、だからさ、
かゆいのはそこじゃないの!もうちょっとあっち!

 

そもそも、
日本の農家さん、種はどうしているの?

多くの場合、種苗会社(種苗農家)から買う。
農家さんが自分のとこの作物から種とって、それをまた植えて、
というのではないのですね。


種屋さんが在来の種をあんばい良いものにしたのが固定種、
さあて、これら在来種・固定種に対して、
F1種、
と呼ばれるものがあるのですね。
種(タネ)を安定した品種に開発したもの。
種苗の開発育成にはそりゃもう、年月も費用もかかる、のですってね。


1920年代にアメリカで作られたトウモロコシが第1号、
タネの長い長い歴史の中では、新参者です。
その後、世界を席巻するのである。
今では、日本でできる野菜のほとんどは、F1種なんですって!

F1さん、なぜそんなに人気?
はい、増大する人口に対応するために、安定した食料供給を支えてきたのです。
生産する側にとっても助かるやつなんですね、
収穫が安定する、品質にばらつきが少ない、形が一定で出荷の箱詰めが楽。

 

種苗法について書かれたものなど、拾い読みしてみる。
在来種・固定種に対して、そうでないものを一般種、と表現されている。
スーパーなど扱う野菜の多くはF1、と思っていいのかな。
だったら、一般に売られている野菜の多くはF1、ということなのですね。

 

では、オーガニック野菜、って何だ?
日本では定義が曖昧で、なんかカラダに良さそう、

こうしたイメージが先行しているね。


有機の肥料を使って育てたもの、農薬を控えたもの、遺伝子組み換えではないもの、
だいたいこんな理解かな。
だから在来種・固定種かF1種か、種(タネ)の種類は問わないのでしょうね?


F1種の利用は、日本では、昭和40年代から始まったそうで、

30年ほど前は、野菜のタネはぜーんぶ国産だった、けど、「効率」を求めて、そりゃ農家さんがF1を使いたくなりますよね、それは値段にも反映される、消費者は手頃な価格で安定的にお買いもとめ可能になる。

だけど、豊かになったつもりで、


気がつけば、
とんだからくりにはまっていった、


ってことではないかなあ?


と申しますのは、

F1種は、1代目までは品質は安定しているし、栽培から出荷まで効率的でいいけど、次の世代からはあかんやつで、自家採種には向かない。
種なのに種無し、って言うか?
だから農家は植え付けのたびにお金を払って買う。
価格を決めるのは企業側だ。

販売戦略で大儲けするところもある、

種、肥料、農薬の3点セットでお買い上げいただくことになります、だってさ。


なんか混同している人いるかも、なので確認します、
F1種=遺伝子組換え植物ではないですよ。
種苗をGMO遺伝子組み換え作物)にするかしないか、企業さんの腹次第、てことね。


種苗法改正、なぜ必要?

・種苗の品種の開発者(育成者権)の保護
・海外流出を防ぐ

そのために
「農家の自家採種を原則、一律禁止とする」
というルール変更をおこないたい、らしい。

??? 変だな、原則?一律禁止なの?全部ダメなの?

だって「タネ」ですよ、もともと誰のものでもないでしょう?
在来種もそっくりまとめて禁止、というはなぜ?


いやいや、早とちりなさるな、

自家増殖が禁止されているのは「育成者権」が認められている「登録品種」のみですよ。
「在来種・固定種」は自家採種できますよ。

登録品種とは何だ?
登録審査に合格した品種のことで、品質の均一性・区別性・安定性・未譲渡性が認められたもの。

在来種・固定種は新品種として登録できない、
なぜなら、
それらは審査(未譲渡性=新規性)の要件を満たさないので。
それゆえ、
登録されない品種なのだから禁止対象ではない、
よって、
自家採種や販売が可能である。
三者が勝手に増やしたり売ったりすることを禁止できる「育成者権」がそもそもない品種、ってことか。


あ?そうなのですか?できる?

そうです、できますが、
品種登録してなければ、
代々自分の農地で自家採取した種子で栽培していた作物であっても、自分のものではないとされる。
その作物を栽培農家より早くに民間企業が登録してしまえば、その農家は特許権侵害で告訴され、損害賠償を求められることにもなりかねません。

ですってさ。
自分のもの、ではない、そうか、だから保護するためのルールが必要なんだって。

 

在来種・固定種は登録できない、ということですと、
代々自家採種している種子も、登録したら守れるからね、とは、

ここでいう代々自家採種とは登録できるF1ってことかな?

えーっと、

F1とは、代々自家採種ができないのですよね?
F1種でも、たとえば人参は培養できちゃう、
だから自家増殖禁止しよう、ということか?

 

登録したとしても他から飛んできたタネとの交雑やタネそのものの変化や、
めちゃ話が入り組んできますねえ。


登録品種でなければ「権利」は守れない、
登録品種にすると、自分のものになる、となるわけか。自分のもの・・・
登録するとは、費用はどうなのでしょう?
権利を維持する経費はどうなっているのかな。

 

品種を登録する、と言いますが、今のところ、
F1はまだほとんど登録されていないそうで、農水省は今後登録を奨励していく、ですって。


在来種・固定種は審査に受からないので品種登録できない、ふ〜ん・・・
はなから、在来種・固定種には守られる「権利」はないよ、ってことことだな。
まあ、そうですわね、本来、「タネ」は人類の共有財産だ、所有権の及ばない、みなさんの財産、ですから。


するってえと、八つぁん、あれかい?
在来種・固定種から違う品種を開発すれば登録品種となることができて、
だけどそれは権利は開発者のもので、勝手に使ってはいけない、
ということかいな。


栽培の現場、いろんな考えいろんな動きがあるわけですよ、
実際、どういう動きになっているのか、

自家増殖の禁止品目がいきなりすごく増えてきた、ですってね?
このわずか2、3年で4、5倍にも増えたのですって。
開発ラッシュ?


お役所は言う、大丈夫、在来種(固定種)は自家採種できるから、と。

役人のお言葉はともかく、現場はどうなの?
じゃあ、在来種とは、どれくらいあるの?
在来種かどうか、区別は誰がつけるの?それは絶対的なものではないよね?
種は生き物、変化していくでしょうから、グレーゾーンだよね???


現状として、日本で栽培されている野菜の90%は登録品種されたF1種で、
海外でモンサントなどの多国籍企業によって生産されている。

今後も、自家採種してよいタネが、減っていく可能性が高い、ということかな。

 

ルールが変えられると、
自家採取した種や自家増殖した苗の使用禁止/自家増殖を許諾制及び使用料が必要
農業法人には3億円以下の罰金や共謀罪が科せられる

種子法廃止、農業競争力支援化法、種苗法改定という3点セットが用意されつつある日本、
「公的な種苗事業を民間に移すという路線の元に、事実上、多国籍企業にその権利を移そうとしていることに根源的な問題がある」

 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


<小規模農家や家庭菜園などでも、懲役や罰金などの罪に問われる>
多くの人が気にして、イマイチわかってなくても反応してしまうのは、これ。


それ、誤解、家庭菜園はいいんだろ、っておっしゃる各々がおいでだ、けれども、それ本当?

調べてみますと、
採れた物を交換するのはいいが、種を採取して人にあげるなどはダメよ、たとえタダでもダメなのよ、ってことまで、
まあー、事細かにルールが敷き詰められているようですねえ。
なんか、学校の校則みたいだな。
ま、実際はどうなるか、民はどういう動きをするか、わかりませんけど、うふ。

 

 

F1種は十分美味しいとか栄養価はどうなのとか、
登録ができるとかできないとか、
遺伝子組み換えでもいいじゃないのいやダメだ、とかとか、

誤解だったり、理解が足りなかったり、見解の違い、だったり、
知ること意見を交わすこと、必要です、けど、

 

在来種・固定種には守られる「権利」は無い、

という解釈は、実際のところ、今後の農業のあり方にどう影響をもたらすのか、

 


「種子」を一元管理する考え方、そのルールは、

競争力、効率が最優先の価値観からのものですが、
でもねえ、多様性が失われることのリスクのほうが気になりますよ。


自家栽培禁止は国際基準である、と農水省は言ってるけど、
「例外なしで一律に許諾制にしてしまう国は世界のどこにもない」という指摘があります。

 国際基準、って表現、煙幕だな・・・

 


<自家栽培禁止>
これに関しては、多くの農家はF1を使ってきたのだから、別にいいのではないか?
農家さんは困ってないよ。
そう言い切る方もいらっしゃる。
だけど、そうでない農家も少なからず、ある。


そして それには 理由が ある。

 

健康に害がある、と心配するのは間違いだとする言い分に目をやる。

農に関するもっともらしいサイトでの常套句、

 

科学的なエビデンスは無い

 

と言い切る論調には要注意だと思うな。


どれくらい時間かけて検査してるのでしょうか?

タネの物語は長いよ、

企業の効率優先戦略で切り取られた時間だけで、
無い、
ってあなた、その自信どこから来るの?

権威ありそうに言われると、キューンと鵜呑みにするのは人のさが。
殺し文句にキューン

 

農家さんだという個人のブログにも。???なものがあります。
https://note.com/kurodaikon/n/n37e36c269b13


種苗法とは、農家と日本の農業を守るための法律」だよ、
反対している人が誤解や政治的な意図をもったデマを流しているが、騙されないで!
正しく理解した上で反対している人は詐欺師、

と言ってはばからない、すごい自信、現場を知る人の言葉は強い?

で、
そのブログを読みましたが、

私の???は解決しませんでした。


種苗法改正に反対する人は誤解をしている、正しく理解していない、と主張する記事は多い。
だがしかし、私の???を氷解する内容の記述には出会えない。

なんでかな、

 

「賛成の反対なのだ」って名言が響いてきました。

 

ある現象を目の前に、全く真逆の理解がなされてしまうのは、
それはね、どんな社会に生きたいか、
何が大切なのか、
という個々人の世界観、価値観の違いから生じていると考えます。


「事実があるのではない、それぞれの解釈があるだけだ」って名言もありますが、
法律も解釈次第、ですよね、実際のところ。

ルールが変わることで、どんな社会があらわれるのか、
私たちはどんな価値観に支配されるのか、ってことなんです、肝心なのは。

 

 

種植えて、実りから種とって、それまた植えて、古来続いた農作、
こうした営みで続いてきたの在来種(固定種)、は先細りでは?

 

種子法という名のルールは、2018年に廃止された。
米、麦、大豆
戦後、国民の食に国が責任を持って管理してきた種子法でしたが、
ジャイアンが、仕切るの、やめるたってよ。


どうやら、種子法廃止と種苗法改定による自家採種の禁止措置はセット、
裏表の関係なんだな。

2020年、世間がコロナに翻弄されている隙に、何が起こっているのか?
連休明けに審議を詰める予定?ゲームセットの鐘を鳴らすのは誰?

種苗法、このゲームのルールは誰が変えるの?
このルール変更の影響も種子法と同様、私たちのカラダそのものにダイレクトに結びついていく。
リセットボタン押しても効かないからね。

 


海外流出を防いで、日本の農家を守るんだ!

韓国が日本の苺を勝手に持ち出して韓国ブランドで売り出してた、
中国もやりたい放題だ、
だから
無許可栽培禁止にして、農家を、日本を守るんだ。
と言う人いるけど、いっぱいいるけど、ブログやツイッターで見かけるけど、


それ、違うよ、今回のルール改変では、海外流出は防げない。
と言うより、効果のほどはわかりませんが、
開発者保護ルールが、農家の多様なあり方を育てないことになるであろう害のほうが、
大きいと予想できませんか?


全然効き目ない、などと、私には言えませんけど、

現実的ではないと素朴に単純に思いませんか?
海外に無断で持ち出したり、無断で増殖することを防ぐ、
もし見つかったら違法なので裁く、という流れが、海外流出防止にどれほど現実的な効果をもたらすか、

 

いやあ〜、お裁きが入るまではやるでしょうねえ?
で、そのお裁き、ってのがねえ・・・

 

 

「有効な対策は海外での品種登録を行うことが唯一の方法である、
農水省自身もかつて認めており(2017年11月付食料産業局知的財産課)」
だそうで・・・
・・・・・ヤレヤレ、言ってるじゃない・・

唯一って、あなた、・・・それ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 


種苗の開発者って誰のこと? 農家さんではなくて? 開発者? 

作物を品種改良するのは、大変な手間と時間が必要で、一般の農家はそこで開発されたものを、買う。

中小の種苗農家や種子会社の権利の保護は当然必要ですが、

ごもっとも、それはその通り、
考えて欲しいのは、そこから先の展開なのですよ。


あのさ、この開発者ってのが、今の、そしてこれからの農業では
グローバルな巨大民間企業
なんだってところが
気にしないではいられない問題なんですってば。

種苗売り上げ世界第1位はモンサント(現バイエル)、
日本国内1位の種苗会社の20倍の規模だ。


あのさ、ただのタネ屋じゃないよ、多国籍バイオ化学メーカーである。
このモンサントを、薬で名高いバイエル社が買い取ったのは最近の事。
かくして、
巨大資本の化学・医薬品企業グループが、グローバルに活躍する。

遺伝子技術とバイオテクノロジー
おお、成長戦略、
科学の未来だ!(手塚治虫の未完の遺作はバイオがテーマでした)

 

でも待ってくださいな、
ふんどしの長さを問いましょうよ!

 


誰(どこ)に、なんの、「権利」があるのか、を決めるのがマネーゲーム(独占資本主義)の戦略。

「種」をめぐるルール改変は、この基本方針にのっとったものだ。

 

タネは商品。

企業は、「純粋に」利潤を求めているわけで、
汚いだの、悪意を持った味方だの、陰謀論だの、

違うから。

 

 


種苗法は国内においてのルール
それが国外とのことになると、どうなるの?

反対派の「無知」を立証せんと、例をあげておいでの某企業の戦略チームの解説を読む。
具体例をあげての、説明が続く。ああ?そうなの?と目を通す。


でもねえ、変だなあ・・・


守りたい品種はルール改正で保護すべし、
目的が保護であるなら、
海外登録を迅速に済ませることで守ることができるのでしょう?
自家栽培一律禁止にすることの弊害の方が、実際のところ大きくないですか?


品種登録には期間があるけど、その期間の数十年(20年から30年)は絶対不動?
知的財産の権利、で思い出した、

確か、アメリカではミッキーマウスが自分の寿命を延ばしたよねえ。

すごくない?世界中でのお約束である著作権の保護期間を、
(今のところは未だアメリカ国内のみでしたか)
あのネズミが伸ばしちゃったのよ、びっくりしませんか?
すごいパワー。これが大資本の力なのか。

 

痒いので掻いてほしいのは、ここ、なのです。
さあさあ、ここなんですよ、まさにここ、鎖国してるわけではないので、
世界、よその国、と、どのようにお付き合いしていくか、
日本国内のような「世間」とか、「忖度」とか、通用しないから。

 

よその国との取り決めごとが、
世界の貿易ルールのグローバル化、TPPやその類似の通商条約とやらで大きく変わりつつあるようですね?
関税撤廃の自由貿易

ISD条項という名の魔法の杖を手に、
でっかいマントをひるがえし、あいつが空からやってきた。

国家の上に多国籍企業がお座りになるわけです、
国の主権よりマネーゲームのルールの方が強くなる、ってことを認めることになるのかな?
「既存の国内法や将来の政策も、TPPに縛られる。国家主権を守れない」というのは杞憂?


知的財産をめぐる争いとなると、国内の法律で裁けなくなる、ということですね?実際のところ。
今ある国内法やこれから先の農業政策は、マントの陰になるってことですよね。

やることが大きいね、グローバルだってさ、地球まるごとお買い上げ〜、ってか。

 

納得できずに裁判に訴えたとしても、大企業は、優秀な弁護士が高額報酬で請け負うし、
そもそも、「公正中立な機関」があるの?その裁きに裁判官がいるの?
どこでどんな立場の人が?


近年、海外では、モンサントを訴える訴訟が、ぐんぐん増えていってるし、勝訴も出てきてるし、
日本のマスメデイアからはあまり聞こえてこないですけどね、
海外の、一足先に「失敗」してるところは、闘っているのですね。

 

よその国が獲った、ずるい、許せない、日本の財産を盗んだ、訴えてやる、

ーーーで?どこに?訴えるのでしょうか?どの法律で裁くのでしょうか?
どのルールを優先するのか、ルールの解釈次第で勝訴・敗訴が決まるのが人の世さ、ってね。

国内法をいじっても、それがそのまま公平な裁きになるわけではないよね。
ここが理解されていないから、日本を守るんだ〜〜〜、という感情に訴えるフレーズが渦巻くのでは?
(食の安全保障に限らずね・・・)

 

貿易協定と、農の個々の訴訟問題と、どういうカタチで結びつくのかな?
ISD条項、ってやつがどうにもイケナイらしい。

すでに起こっている海外でのモンサントをめぐる悲惨な出来事に見て取れる、
ISD条項に基づく紛争が絶えない状況が、すでに海外ではある、

 

国内法で「権利」を民間企業に譲渡する、ということは、
海外の企業に、力の大きい方に流れるだろうな、ってことだわ。


いやいやいや、
外国人には売らなければいいでしょ?現にルールではそう決めてあるよ!


あのー、だからー、多国籍企業なんだってば!
改正の審議では、民間には海外の事業者も含まれると答弁があった、
つまり、日本国内に支店があればに渡っていく、ということことでしょう?

つまり、実際のところね、遺伝子情報が海越えて行っちゃう、ってことでしょう?

 


まことに残念ながら、
海外の企業に日本の「食」をコントロールされる状態になってしまう、この結論に達しました。

よその国が盗んだ〜、という次元を超えてしまうわけだ。
ここ大事ですよね、繰り返しますね、

 

よその国が盗んだ〜、という次元を超えてしまうわけだ。

 

よその不埒な国から日本を守る、というロジックは実際の世界では成立しない。
日本の農家を守るため、だと思いたいのはわかるけど、違うよ。
カメラをズズズっと引いて全貌を見ると、あれ?あれ〜〜と、いろいろ疑問が湧く。


一つ一つを検証していくと、ああ、残念だけど、

「権利」は日本の農家さんそれぞれにあるのではない、
多国籍企業にあるのだ。

 

 

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購入した土地の林部分 オンコ 白樺、山桜、栗、はるにれ など

私はですね、農を視野に入れて、北海道に土地を買ったわけです。
種子法廃止の騒ぎの頃から、
気がかりであったけど、この度改めて勉強してみましたが、


どうやら、結論的には、
肝心なことがなされないで、農家の負担を大きくする、
種苗法という名称のルールが、
農家さんより栽培の開発者の利益、結果的には多国籍企業のための法律、
と変えられようとしている、だなあ・・・


あ?
何でだ?
「種」が何でこんなことになってるわけ?
罰金って、何のこと?
何なのこれ、一体いつの間にこんなイカサマが?
こんなルール、なぜ受け入れなければならない?


こんなこと言ってくる連中、許せない、ハエ叩きでおでこをピシャッと叩いてやりたい!

 

調べてみると、信じがたいことがボロボロ湧いて出る。
「種」は知的財産云々、貿易協定のルール適用で国民健康皆保険制度がなくなるかもよ、って、
なんなの? 沼に沈みそうな気分になる。

こんなに大事なこと、ほとんどの人、知らないよね?
もっともなようで、ざる抜けの法案のからくりを見抜くことができるか、できないか、
このルール改変の結果を将来に見るしかないのか?
誰が得をするのか、誰が泣くことになるのか?

 

種苗法が改変されたとしても、すぐどうこうなるわけではないでしょう。

日本国内の農家への影響はいい面もあるのでしょう。

 でも、大きな流れを俯瞰した方がいいと思います。

 

反対する人々の声にイラついたり、政治的策略とか陰謀論とか、
冷笑しながら権威を鵜呑みにした物言いがネットにあふれているけど、

「種」や「水」の権利をめぐるスーパーゲーム、これ、自分の生命健康に直結することですよね、
特に、ママ、パパ、子供を守るんだ、そうであれば、「仕組み」をよく知ることですよね。


水道民営化、って何がどう問題?
一つの例だけど、チリって南米の国は、
水道の民営化と農業政策の失敗で、水不足となり、人々の命を脅かしていること、
日本の地上波ニュースで流れたのかな?


AIなど最先端の技術で伸びるスマート農業、
イノベーションで開く世界、
古いやり方にしがみつくと未来は無いぜ、って言ってるそこのあなた、

ウイルス一つでデングリ返りさせられているよね?

キラキラ横文字に目くらましされてるんじゃないかい?
そんな畑でできる野菜ってどうなの?
技術革新を単純に否定してるのではないですよ、カメラを引いて俯瞰しなくちゃ、ってこと。

 

コロナ封鎖下での意識調査、伸びるジャンルに「オーガニック」あり。
欧米では、オーガニック食品への関心がより高まっているらしい。
最後は健康、免疫力を高めたいですよね、


今日の自分のお茶碗にお米が盛られ、お皿に色とりどりのお菜が賑やかなうちは気づけないですが、

地球上の虫がすごい勢いで絶滅している、生態系が危機的状態が驀進中、
地球規模の天候の異変、環境汚染、大量の消毒剤や農薬の散布、
海も大気中もマイクロプラスチックが舞い続け、
ウィルスに怯えロックダウンを余儀なくされ、
無菌の空間に閉じこもり、人々の免疫力はより落ちていく。


医学の進歩もありがたく素晴らしいことですけど、
お金も欲しいけど、病気にならない毎日を送りたいのです。


総じて、スーパーの野菜は力が無い、味も栄養価も、無農薬有機野菜にはかなわない、
食べ比べて、私はそう感じることがしばしばだ。これ主観?

 

長い長いふんどしはかせた農作物を、広大な面積で莫大な量を作るより、
食文化、これまで培ってきた文化を破壊する方向に流れるルール改変ではなく、
その土地にあった、なるべく安全なものを育てていく土壌を守る、
未来はそちらにある、あってほしい、と私は思います。

 

国連が世界的食料危機を警告してきましたね。
世界の農作物輸出国は大きく制限を始めてますぞ。
辛いな、この波、大きそう、巨大津波

いえいえ、日本はアメリカさんからの輸入が主なので、そんなに影響ないでしょう、
戦略チームはこう答える。

でもねえ、遺伝子組換えのものを遺伝子組換えと表記しないでもOKなんだな、日本の場合。


北海道の小麦ブランド はるゆたか(1987年品種登録)、君の出番かい?
君は登録されているから、農家さんの負担は大きいのか?


「北海道の遺伝子組み換え作物に対する条例も良くできています」
そうなの?頑張れるかなあ?

密を避けて移住することは、
いろいろな面ですごくいい、
不便だけど、いい。

 


北海道に限らず、全国各地の移住希望者募集に、
特に、それが農を求めての移住である場合は、
人任せではなくて確認すべきことがたくさんある、ってことだなあ。


移住を希望する自治体が、どのような対処を考えているのかを、


時の政治家の振る舞いを、

 

そして何より、自分が何を一番大切にしたいのかを。

 

 

 

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美幌町移住体験住宅「四季彩美幌」


 

おーい、北海道の国会議員さんよー、12区は武部あらたさんよー、

海外流出から国内農業を守る提言を発信されておいでのようですが、

植物の新品種の保護に関する国際条約(UPOV条約)の14条、15条」はどうなっていますかー?
海外流出を防ぐための「意匠登録などの商標登録、または育種登録」強化はいかがですかー?


おーい、新聞社さんよー、テレビさんよー、伝わるように言ってますかい?
そんな地味な話じゃ、数字(視聴率)が取れないよ、ですか?
それとも、まあね、そりゃ難しい相談だ?
いや〜、マスコミもスポンサーあっての商売です、番組提供できるのは大企業、
株主様は多国籍でございますってね。


食の自給率をあげよう、食の安全保障こそ急務だ、
おのおのがた!産地記載を禁じるルールが忍び寄ってきていますぞ、
地産地消で安心安全、なるべく農薬に頼らないものがいただきたい。


だがしかし、
消費者のフトコロは、不況恐慌でいっそうキビシイがオーガニックの野菜は高い、お高いのよぉ。

私のお財布は小さい、小さいのよ、はい・・・

あのね、モンサントの幹部の方々のお食事会はオーガニックなのですって。

主権の上におわします多国籍企業大明神のお振る舞いに、なすすべは無いのか?

地方自治体のレベルで条例を作る動きがあるようです。
いかほどの力を発揮するやら、でしょうが・・・

 


コロナで失業したら、農民になるって考えもありますぞ、と農水省からのご提案あり。
農水省のコロナ支援策
新型コロナ失業者への就農支援事業の取り組み

密から解き放される、運がいいと、冬はウィンタースポーツを楽しむことができる、かも。
都会に出稼ぎ、になるかもだけど。

 

第1次産業復活なるか!産業構造の変化はおきるか? 
だから、急いでるのかな、
農のルール変更。


以下、オススメ

生みの親に聞く/種苗法の誕生物語
農林水産省種苗課長・松延洋平さん
http://www.ruralnet.or.jp/gn/201809/syubyouhou.htm


ちょこっと農業 種苗法改正『自家採種禁止?』について思うこと【タネの話】2020年5月4日
https://www.youtube.com/watch?v=ZImgP6QPp_Q&list=TLPQMDYwNTIwMjDynI8dteHjXQ&index=1

 

追記 2020.5.16

【ノーカット版】「種苗法改正法」についてQ&Aセッション(一般参加)&「在来種保全・活用法案」の記者会見 出演:川田龍平(参議院議員)印鑰智哉、MC:堤未果 2020年5月13日
https://www.youtube.com/watch?v=Niiol5UnpzA
 

北海道のふんどし

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美幌コープ敷地内 店内にはオーガニックコーナーあり

 

ルールが変わったのだ、こちら、ふんどしの長さは6倍になった。

なぜだ、6倍も長いふんどしだって?

そんなのまだ短いうちさ、あちらさんときたら、150倍もの長さですよ、
長すぎでしょう、向こう端が見えやしない。
誰がそんなふんどしひこずってんのさって、それが、小麦さん、そばさん、達です。


帯グラフを見てて、なんだこりゃ、この長い長い帯は?

ふんどし 

どうしてだか、ふんどしに見えてきたので、グラフの帯をふんどしって言ってみたけど、
いや、ふんどしさんに失礼だわ、毒薬の量ですよ、このグラフ、いやはや。

 

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グリホサート残留許容量 すごく緩和しましたグラフ 厚生労働省出典の資料をもとに作成 改正前と改正後の農薬の比較が一目でわかる THE BIG ISSUE 2018 6.1 vol.336より



スーパーの棚の前、パンを手にとって見る、
じーっと睨んでも、農薬が見えてくる、ということは無いので、
パッケージの表記に注目する。

グリホサートというアブナイやつが検出されたという、某大手メーカーの食パン、つやつやして美味しそうだな。
いやいや、これは置いておいて、
小麦(遺伝子組み換えではない)、あるいは小麦(国産)の表記を探してみる。


現在、日本は、世界で一番遺伝子組み換え食品(GM食品)を食べている国、なんですって?まじすか?

ああ、それね、遺伝子遺伝子って、ヒステリーじゃね?こだわりすぎじゃね?
なんか科学的根拠があるわけえ?そんなこと気にしてたら食べるものなくなるわい。

と反応したとしたら、それは壁、高くそびえる壁、をご自分のまわりに建てているのですぞ。
思考停止、という壁、良くも悪くも知識が入ってこれなくなる。
知りたくも無いわ、ってのも、一つの選択的態度ですけど。


遺伝子組み換え作物とは危険なのか?
ネット検索したら、いたずらに危険視することは愚かである、
という論調の方が多いね、多い、というより上位に上がってくる、というべきかな。
否定的にしろ肯定的にしろ、どんな立場からの見解かな、ってところも大事なポイントね。


遺伝子組み換え食品とはなんだ?
「人口増大に備えて、生産性が高くなるように遺伝子を操作された作物」
ふんふん、なるほど、まずはポジティブにとらえてみよう。

トウモロコシ、大豆、ナタネ、綿実(GM4、4強ってところか)、などの農作物に
除草剤と殺虫剤に強くなるように遺伝子操作を加えたのさ。

生産性が高くなる、とは、除草剤と殺虫剤に強くなる、ということかな。


除草剤をあびても枯れない
除草剤への耐性が強い遺伝子を組み込んだ作物

ーーー耐性が弱まるにつれ、農薬の量が増えていくわけね。

 

害虫が食べたら死ぬ
殺虫剤に耐性がつくように遺伝子組み換えを施した作物

ーーー虫が食べたら死ぬように、細胞の中に農薬を仕込まれたもの、
このように言い換えることことで、


あ〜ら、何が問題が見えてきたではありませんか?


ふんどしが長くても大丈夫、人類には遺伝子組み換え技術があるじゃないか!

世界でダントツ一位なんですって?
いやあ、私は、食べたく、ないです・・・


日本の食料自給率は低く、例えば、小麦は9割ほどを輸入に頼っているようです。
多くはアメリカ、カナダ、オーストラリア産、
それらはほぼ遺伝子組み換え作物だ。
小麦さん、お世話になっております。

パンにラーメンうどんにパスタ、ケーキまんじゅう、フライの衣に餃子の皮、カレーやシチューのルゥもそうだね。
家畜の飼料も忘れちゃダメね、輸入の大豆やトウモロコシは、肉となり乳となってテーブルの上にあらわれる。
味噌も醤油もマヨネーズも、ほぼ遺伝子組み換え作物から作られている。


で、話はふんどしの長さだ。

たいそうな量のグリホサートにも耐えることが、生産性が高い、
ということなんだな。
遺伝子組み換え技術、バイオテクノロジー、成長戦略、科学の未来だ、わっしょいわっしょい。


ふんどし発見。2018年のこと、美幌町に小屋を建てる作業が続き、買い物といえば、ホームセンター。
店頭にラウンドアップが山積みになっている、正体はグリホサート。
これ、成分は、ベトナム戦争のときに、世界に名を馳せたあの「枯葉剤」、と同じなんだってね。
ぎゃっぎゃっ!
美幌特産でもある甜菜、改正後の許容量は70倍だわさ!
なぜいきなりものすごく規制がゆるくなるわけ?
それまで、日本は厳しすぎたのか?

日本以外の国ではどうなの?
言いくるめられないようにするには、広く状況を知ることですよねえ。
海外はどう?ざっとグググる
いや、こんなゆるゆるなところ、ありませんわ。
わっしょいわっしょい
いや、ないことないかも、世界は広い、貧しさは別の貧しさを引き寄せる。
ですが、
発がん性の疑いが強まり、使用禁止や規制強化に踏み切る動きが欧米やアジアで広がっているのも事実。

 

日本では年間の死亡原因1位、がん。
38万人が、がんで亡くなる。1日1000人以上ってことになるけど、
おかしいなあ、いつから? 原因はいろいろでしょうが、食生活の欧米化でがんが増えたとは聞くけど、
遺伝子組み換え操作が人や家畜に悪さしている、
そっちの方も大きくないか?

長く生きればがんにもなるさ、長寿の人数ががん死亡数の増加となっているのであり、特に日本でがんによる死亡が多いってのは違うぜ、ってネットで記事みたけど、どうなんですか?

他と比べてどうだこうだ、と言い始めたら、統計の遊びに足取られるかもしれません。


北海道のふんどしの長さが気になります。


つづく


次回予告

種苗法という名称のルールが、変えられようとしている。

韓国が日本の苺を勝手に持ち出して韓国ブランドで売り出してた、
中国もやりたい放題だ、
だから
無許可栽培禁止にして、農家を、日本を守るんだ。

という、もっともなようで、

それ、違う、今回のルール改変では、海外流出は防げない。


日本を不埒なよその国から守ることができる、とは?
守る、とは?誰から何を守るの?


「種」の権利をめぐる、切羽詰まった2020年の日本。

 

 

コロナとマネーゲーム

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撮影/美幌町

 

夜のフライト、座席に付属のオーディオでは音楽番組が流れている。
両耳にイアホンを差し込む、機内にトランペットが響き渡る。
北原ミレイが唄う「石狩挽歌」だ。1975年、なかにし礼が作詞し、浜圭介が作曲した昭和歌謡の名曲。

 

あれからニシンはどこへ行ったやらーー
凍てついた海原に向かってたたずみ、ニシンで沸いた銀色の海を、自分の若い時と重ねる。

 

北海道で御殿が建つほどニシン漁が盛況であったのは、明治30年のピークから昭和30年(1955年)にかけて。それ以降水揚量は激減した。

2020年4月第2土曜日、女満別発羽田着のフライト。
照明を落とした機内にて、トランペットのソロがイントロと間奏に浪のように繰り返される。
座席数144に乗客は13名である、10分の1もない、
これはどうしたことか、これではどうしたものか、とコロナウィルス騒動に薄ら寒い。

あれからニシンはどこへ行ったやら
インバウンドのお客さんはぱったりと途絶えた


ウィルス感染恐怖に人々は疲れ、余裕を失っていく。

何度も訪れ、終の住処と求めたその地で亡くなった方がいる
予定していた集合住宅に入居が「何らかの事情」で一時待機となり、仮住まいの民家に宿泊していたところ、その隣の家から出火してしまい、その方は亡くなった

東京から戻った息子が感染していることを近所に詫びに回るが、菓子折りが受け取ってもらえなかった

感染者のいる家は投石や塀に落書きされた

なんだかねえ、いけませんねえ・・・
アメリカでは護身用に銃が一層売れてるそうだけど、日本では村八分の原理が露わになるのですね。
移住ではなくて2ヶ所間居住のライフスタイルを試みているものとしては、
東京など感染の割合が高い地域から来る人を警戒する向きもあるのかな、と我が身に寄せてみる。
いやしかし、必要以上の心配は免疫力を削ぐのだわ、心が弱るのがいけません。


100年ほど前の世界的パンデミックスペイン風邪、当時の世界人口およそ20億人、その4分の1程度が感染し、億に近い人が死亡したのではないかと推定されている。
1918年から1920年にかけて、日本では3度の急増をみた。

2020年のこのウィルス騒動も、もしかして何度かピークを繰り返すことになるかもしれない。
終息したとしても、ほどなく次の「未知なる」がすり寄ってくるかもだ。
生き物とウィルスは共生関係にあるのですから、何らかの折り合いがつくのを待つしかない。

むしろ、
免疫力を削ぐほどの気がかりは、まずは、食べ物のことです。
北海道移住勧誘のアピールは、声を揃えて農業、林業、土地の恵みの豊かさ、道産子のおおらかさ。
そうなんですよ、コロナ疎開に来たらいいさぁ〜、って笑ってくれる人々がいるところ、
さあ行こう道東へ、パウダースノーが明るい空から降ってくる美幌町、ナイス。

しかしですねー、守りたい産業の「ルール」があれあれって間に、変わっていってるよねえ。
北海道の売り文句、地産地消とは逆の方向に向かってますよ。
なんかさ、違うことになってる、農家さんも色々だろうけど・・・・・

あっ、と相手が視線を投げる方向に気をとられた隙に、目の前の何かを掠めとられる、その何かが例えばおまんじゅうくらいなら微笑ましいのですけど、
コロナ一色のテレビに人々がすっかり気を取られている間に、スススッと動いているものがあるのよね。
おまんじゅうではなくて、みんなの「水」や「種」の「権利」だったりね。

 

法の改正とやらも、広く見ればマネーゲームのルール変更。
すわ、一大事でごじゃる、もうこれをやるしかないですわい、とか騒いでルールを変えていくことも、あるよね。巧みな扇動、大掛かりなインチキ、かも。やることが、大きいな。


もっとも、
このウイルスの影響は、もっと深く長く続くかもしれない。ゲームのルールが変わる程度のおはなしではない、ゲームそのものが成立するかどうかの、大きな大きな転換を迎えてしまうのではないか、とも想像する。

なんにしろ、
あたいの目下の心配は、飛行機料金の値上がり、小さいな、わたし(のお財布)。

 

美幌町4丁目セントラル

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4丁目セントラル 今回の一品

「う、これは!」
缶入りのろうそく、クリスマスをイメージさせるファンシーグッズ、
フタのシールに注目。

 

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フタの真ん中に貼られた小さなシールに

 MADE IN HONGKONG
メイド・イン・ホンコンですって ホンコン製、
メイドインチャイナではなくメイドインホンコンですと。

 

メイド・イン・ホンコン

楽天市場で「メイドインホンコン」を検索してみる。
ずらっと並んだ商品画像は主に スニーカー お茶 お香 といった品揃え。
どうなのでしょう、商品本体にメイドインホンコンと記されているのでしょうかしら。

香港は99年のあいだイギリス租借地でした。つまり植民地であったわけです。1997年に中国に返還され、現在は中国の一部です。


返還前、香港で製造されたものはメイドインホンコンの表示がありまして、低品質で安価な中国製が出回る前は、香港製の製品が庶民の暮らしにお役立ちであったような?
昭和の、むかしむかしはあったと記憶します、日用雑貨の類に多かったのかな、うろ覚えです。香港フラワーと呼ばれる徒花がありましたね。プラスチックの造花、枯れないお花。香港返還が近くなった頃、香港製と表示のある製品を探してみたことがありますが、見当たらなかったですね。

 

「メイドインホンコン」で検索すると映画『メイド・イン・ホンコン/香港製造』(1997) のビデオの見出しが並ぶ。
これは知らなかった、ネットでレビューを拾い読みする。
中国返還に揺れる香港に住む貧しい若者たちの鮮烈な青春ドラマ
何の希望もない、若者達の閉塞的な日々をリアルに描いている
中国本土では反体制映画として上映禁止

 

『メイド・イン・ホンコン/香港製造』は1997年制作とあり、返還前の香港で大ヒットしたのだとか。

今、2019年の香港は、デモに大きく揺れています。一部の「暴徒」と片付けられるまだ年若い彼らの、生まれる前の映画なんだなあ。ユーチューブで観てみました、映画のプロモーションビデオ、30年近く前の香港の残像。

私には、これらホンコンのすがたにブルース・リーが重なって見えてくるのですよ。70年代の映画スター。英国支配の香港社会の底辺で暴れていた彼は、閉塞感を打ち破ろうとした若者のひとりだったのです。

じわりじわり中国に絡め取られていく香港、遺書を残し、捨て身で抵抗している彼らの怒り焦りは、フィルム「香港製造」の続編であるようにも思えてきます。

大きな動きの背景にはいろんな力が働いているのでしょうけど、社会で生存して行く限り、ポリティカルではないことって、無いんですわよね・・・

 

さて、この缶入りろうそく。いつからセントラルの棚にあったのだろう?入荷が香港返還の前後であっても驚きませんよ、時空をゆるくたわめるセントラルの棚なのですから。

2019年12月、アンドウ4丁目セントラルのビルは解体予定、だそうです。

 

 

 

「つながりにくいことがあります」

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アカゲラ 美幌町のマンホール?デザイン

モバイルWiFi美幌はどうかな

 

美幌に滞在している間はモバイルWiFiが頼りのパソコンライフなのです。現在はUQを契約しています。端末はWIMAX2プラス。

UQのサイトでは、接続可能かどうかがピンポイント(町名と番地と号数)で確認できるのですよ、また、接続可能エリアが一目でわかるような詳細なエリア色分けマップがネットで表示されるのです。

 

北海道網走郡美幌町はどうだ?
UQのサイトで確認してみる。

おお、接続可能のエリアに私が使用を希望する場所も入ってるね、明るいピンクで塗られている。(2019年3月末時点の440Mbps対応エリア)
住所からピンポイントで調べることができる、
主に使用したい場所は東4条南〇〇番地〇〇号、ピンポイント検索してみる。

つながり具合は◯から△のサインが出ますね。

 

さて、UQ、契約してみました。

北海道道美幌町、2019年3月と4月の接続状況

東4条南のとある地点、◯から△のサインとされているところで、何度やってもつながらない。ここらは「圏外」だ。近くにある移住体験宅の四季彩美幌、ここもUQは「圏外」と表示される。サインは◯から△ですけど。役場の施設のこの住宅は、設備にWiFiがあり問題無い、ここに宿泊している間は快適で特に不便は無いのですけどね、UQは接続エリアなのにつながらないですね、
接続を試みたのは、いずれも木造平屋内ですよ、近くに障害になるような建物も無い、2階建、せいぜい3階建の戸建てがのびのびと広がる閑静な住宅街。
場所を変えてみる。

中島珈琲「圏外」。
(旧繁華街を貫く通りに面した茶房。なまらクール)

青葉荘「圏外」。
(JR美幌駅そばの民宿、要予約のかに弁当で知られる町の老舗に宿泊してみた、UQは「圏外」となったけど、この宿のWiFiで快適にネットできました!)

美幌図書館そばのローソンの駐車では接続した。
スーパー・シティビホロではつながった。
いずれもアンテナは1本だったような・・・(記憶曖昧)

なんかなー、つながらないとこ多くね?って不満がたまる。パープルエリアだとなんとかつながるのかな?当たるも八卦当たらぬも八卦の類ですかいダンナ?

 

UQね、人口集中の地域は悪くないのですけどね、のびのびした街並みになると、どうもいけませんねえ。

(今度美幌入りしたらハイスピードエリアモードにしてみよう、と今思い至る)

 

UQのサイトの美幌町の接続エリアをとっくりと見直してみる。

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パープルのエリアが美幌町の大型商店など集中する地域で住宅地も新しい

少し前に道東の別の町でUQの接続お試し端末を借りて、問題なく使用できたのですよ。その頃はモバイルはYモバイルを使っていまして、総じて接続はUQより良かったのですが、容量制限の点でUQの方が良さそうなので替えてみた、という経緯がありましたが・・・

 

UQのサイトの接続ポイントであることを町名番地で確認、よし。

エリア色分けマップを確認、まあ、よし、と契約に至ったのであります。

UQに電話しました。

「つながりにくいことがあります」
「3年契約ですので、今解除されると違約金を頂戴することになります」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

美幌スープ

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美幌の白花豆
移住体験、いかがですか。
わが町の産業は「あれこれ」、「あれこれ」の体験プログラムに参加してみませんか?
・・・移住体験促進事情のお知らせが美幌役場から届きました。
 
北海道の「あれこれ」、とは、たいがい、林業に農業畜産、ですよね。
これだと頭一つ抜け出せないなあ、
どこの町もあれこれ、なのですからねえ、
「あれこれ」以外の、キャッチな何かを提示できたらいいのですけど。
 
ウトウト寝不足で乗り込んだ北海道に向かう機内、
 前の座席のポケットにある冊子、AIR DOの機内冊誌 rapora February 2019 、
北海道移住ライフ紹介のページ、美幌の農家の紹介の下に
「高校生が率先して美幌の町の魅力を発信」の見出しに注目。
美幌高校の生徒が中心の<美幌の魅力伝え隊>なるチームの健闘を伝える記事をみました。
美幌の特産を使用した加工品の開発、町内飲食店との連携による魅力あるメニュー表の作成など、美幌のPRを模索なさっておいでのご様子。ふむふむ、それならばですね、
それならば是非、キャッチな何か、を掴んでいただきたい。
 
 
キャッチな何か、とは、何だべ?
 
食べ物、やはり食べらる物が強いので、「あれこれ」の中から食べ物を取り上げてみます。
大事なのは、ネーミングです。
例えば豚にアスパラガスなどの農作物ですと、よそでもあるわけで、差別化がつけにくい、そこで加工品やパッケージデザインの工夫、となるわけですが、
他にも手がありますよ、原材料は原則美幌産として、町内飲食店がそれぞれ独自のメニューに仕立て上げる、飲食店に限らず、各ご家庭でも献立に取り入れてみる、作りやすく、比較的安価、そんな料理はいかがでしょうか。
 もちろんこちらは存じております。ご当地グルメ、美幌高の生徒たちが飼育法を考えた「美幌豚」のハンバーガー。(まだいただいたことはありませんが)ちょっと贅沢なご馳走で、手軽に作れるというものでもないような?
もう一息、値段と気分の敷居を下げたもので、ちょっと知らなかった、と軽いお得感を呼ぶような、そんな料理がないものか?
 
私の友人で、美幌に何度か訪れているリリーさんは、
物産館ぽっぽ屋で美幌特産品のコーナーを見ていて、閃めいてしまいました。
農産物、それを使った料理、
美幌を、一瞬で忘れられない町にするもの、
それはひと呼んで
「美幌スープ」。
 
それでは、リリーさんから寄せられたお便りをご紹介いたします。
 
 
こんにちは。
美幌の駅に併設された地元産品のお店で、粟崎民子さんのお作りになった「白花豆」を買いました。
大きくて真っ白い、つるっとしたおたふく型の、とてもきれいなお豆です。
より正確にはシロバナインゲン、インゲンマメ属のベニバナインゲン(紫花豆)の変種。
お花も白くて大きくきれいだとのこと。寒いところがすきなので、日本ではもっぱら北海道でつくられているようです。
イギリスやアメリカではこの豆の若い莢をランナー・ビーンズと呼んで料理に使うようです。インゲン豆とは別の豆ですが、使われ方が似ていますね。乾燥豆としてはギリシアやスペインでもよく料理につかうそうです
 
乾燥した白花豆の特徴は、煮るのに時間がかかること。皮がかたいんですね。豆類に含まれる毒素もあるので、下準備で十分豆を煮て柔らかくすることが肝心です。でもストーヴがずっとついている北海道なら、長時間煮るのは簡単ですね!
 
日本では甘く煮ることが多いようですが、下煮をして食べてみて、「旨みがあるからスープにもいいな」とおもいました。この豆と豚の各部位を使った料理が、欧米のレシピ紹介サイトにはたくさん載っています。そういえばイギリスに、豆(グリーンピーズ)とハムの伝統的なスープがありましたね。あれはおいしい……調べてみると、ミントを入れるレシピがいくつか紹介されてみました。豆とハムとミント。なんだか美幌やその近辺にぴったりなレシピじゃないですか。
 
そこで、スープをつくってみました。名付けて美幌スープです!
 
 
美幌スープ レシピ(約4人分)
 
材料 タマネギ(ぜひ美幌産のを!)2つ 
   白花豆の炊いたの(下に解説・これもぜひ美幌産で!)250グラム
   ハム(添加物の少ないブロックを、美幌の近くの端野でもよいハムが手に入るようです、ベーコンでも)200グラム
   フレッシュミント(原産地だった美幌や北見のフレッシュハーブが手に入るとベスト)少々
   チキンかベジタブルのスープの素 一つ
   黒こしょう ローリエベイリーフ) 塩 少量づつ
   水 材料がかぶるぐらい
   *材料の量は味をみて、手持ちの具合で、好きなように加減してください。 
 
下準備 白花豆を炊きます。白花豆は一晩水につけておく。
    水を切り、豆を洗い、鍋も洗って、新たに水を入れ豆を煮る。吹きこぼれそうになったら湯を捨てる。
    またざっと豆と鍋を洗い、水を入れ、同様に煮て湯を捨てざっと豆と鍋を洗う。
    豆に水1リットルを入れて豆を煮る。沸騰したら弱火にして落とし蓋をかぶせ、皮がやわらかくなるまで煮る。
    (このあと砂糖やはちみつ、好みによって醤油などを加えて甘く煮ることもできますが、今回はスープに)
 
調理 タマネギは皮をむき半分にして鍋に入れる。
   ハムはサイコロ状か棒状に四角く切る。1×1×2センチぐらい、ある程度厚みがあったほうがおいしいです。
   これらを鍋に入れ黒こしょうとローリエを加え、水を入れて沸騰させます。
   煮立ったらスープの素を入れて弱火で材料がすっかり柔らかくなるまで1時間ほど煮ます。
   すっかり煮えたところに、炊いた白花豆を入れ、さらに煮込みます。
   あとはお好みの加減で、できれば豆が崩れそうなぐらいやわらかく煮てください。
   味をみて塩加減を調節したら、盛りつけてフレッシュミントを散らし、できあがり。
 
 
まだ改善の余地はありそうなレシピですが、ひとまずこんなのもあり、とご紹介してみます。
 

 

「教えない」

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キャラメルの包み紙 バンビ

 

前回記事防災マニアのつづき

 

道東のガイドをお願いした女性はハンターの資格を持つ父親と狩りに出かけるような娘っ子であった。
その人に聞いた話を思いだそうとする。
確かこんなことであった。
この父がいないと食べていけない自分に気づき、自分の食い扶持を自分で確保するために猟銃所持の資格をとった。

その晩泊めていただくことになっているその人の家に向かう道中、しばらくの間ののち、その言葉は放たれた。
猟銃は家に隠してある、どこにあるかは「教えない」。
きっぱり
おごそかに


あ?いや、どこって、聞いていないどころか思ってもいないことです、食扶持確保ゆえの猟銃所持、う〜むと感じ入りましたが、「鉄砲」という具体的な像を結んでいなかった、というか、

戸惑い、

聞いていないこと思ってもいないことを「教えてあげない」と言われた、
この、あ?の感覚、そうだ、あれだ。四半世紀昔に見たテレビCM。

ポリンキーというスナック菓子のコマーシャルのフレーズ「教えてあげないよ」。
あ?三角形の秘密って、いやそんなこと考えてもいないことに、教えてやらない、って言われても・・・
なぜ三角形なのか、そのスナック菓子の最大の特徴である三角という形状に関して疑問を持ってしかるべきだと?
そうか、しかるべきことを思いつかないことはうろんであるな。

三角形のスナック菓子さんに向かって、秘密を教えていただけないでしょうかとお伺いをたてることは
もしかしてコミュニケーションなのか?
そうか、そうなんだな、
教えないということをわざわざ唄ってみせるのは芸だよねえ?

このコマーシャルに対して、秘密を教えてくれないからと不快に感じている感覚がある、とネットで知った。
教えてやらないという態度が嫌なのかな、
答えがいつも用意されているという前提で生きているのかな、それはさておき、


「教えない」ことの理由はきっといくつもあるよねえ。
猟銃を持っていると聞けば、銃を見たがる人、触りたがる人がいるのだということか。
こいつあぶなそう、という警戒、
他には、う〜ん、
こいつはムシが好かないから大事なものから遠ざけたい、という心理だとか?

いや、
話している相手に向けられた言葉、とも限らない、半ば自分に向けた言葉、
そこにはポリンキーの軽やかさはなかった、うろんなおつむりに残る重さがあった、
それは、殺すということの重さであるのかもしれない。