北海道のふんどし

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美幌コープ敷地内 店内にはオーガニックコーナーあり

 

ルールが変わったのだ、こちら、ふんどしの長さは6倍になった。

なぜだ、6倍も長いふんどしだって?

そんなのまだ短いうちさ、あちらさんときたら、150倍もの長さですよ、
長すぎでしょう、向こう端が見えやしない。
誰がそんなふんどしひこずってんのさって、それが、小麦さん、そばさん、達です。


帯グラフを見てて、なんだこりゃ、この長い長い帯は?

ふんどし 

どうしてだか、ふんどしに見えてきたので、グラフの帯をふんどしって言ってみたけど、
いや、ふんどしさんに失礼だわ、毒薬の量ですよ、このグラフ、いやはや。

 

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グリホサート残留許容量 すごく緩和しましたグラフ 厚生労働省出典の資料をもとに作成 改正前と改正後の農薬の比較が一目でわかる THE BIG ISSUE 2018 6.1 vol.336より



スーパーの棚の前、パンを手にとって見る、
じーっと睨んでも、農薬が見えてくる、ということは無いので、
パッケージの表記に注目する。

グリホサートというアブナイやつが検出されたという、某大手メーカーの食パン、つやつやして美味しそうだな。
いやいや、これは置いておいて、
小麦(遺伝子組み換えではない)、あるいは小麦(国産)の表記を探してみる。


現在、日本は、世界で一番遺伝子組み換え食品(GM食品)を食べている国、なんですって?まじすか?

ああ、それね、遺伝子遺伝子って、ヒステリーじゃね?こだわりすぎじゃね?
なんか科学的根拠があるわけえ?そんなこと気にしてたら食べるものなくなるわい。

と反応したとしたら、それは壁、高くそびえる壁、をご自分のまわりに建てているのですぞ。
思考停止、という壁、良くも悪くも知識が入ってこれなくなる。
知りたくも無いわ、ってのも、一つの選択的態度ですけど。


遺伝子組み換え作物とは危険なのか?
ネット検索したら、いたずらに危険視することは愚かである、
という論調の方が多いね、多い、というより上位に上がってくる、というべきかな。
否定的にしろ肯定的にしろ、どんな立場からの見解かな、ってところも大事なポイントね。


遺伝子組み換え食品とはなんだ?
「人口増大に備えて、生産性が高くなるように遺伝子を操作された作物」
ふんふん、なるほど、まずはポジティブにとらえてみよう。

トウモロコシ、大豆、ナタネ、綿実(GM4、4強ってところか)、などの農作物に
除草剤と殺虫剤に強くなるように遺伝子操作を加えたのさ。

生産性が高くなる、とは、除草剤と殺虫剤に強くなる、ということかな。


除草剤をあびても枯れない
除草剤への耐性が強い遺伝子を組み込んだ作物

ーーー耐性が弱まるにつれ、農薬の量が増えていくわけね。

 

害虫が食べたら死ぬ
殺虫剤に耐性がつくように遺伝子組み換えを施した作物

ーーー虫が食べたら死ぬように、細胞の中に農薬を仕込まれたもの、
このように言い換えることことで、


あ〜ら、何が問題が見えてきたではありませんか?


ふんどしが長くても大丈夫、人類には遺伝子組み換え技術があるじゃないか!

世界でダントツ一位なんですって?
いやあ、私は、食べたく、ないです・・・


日本の食料自給率は低く、例えば、小麦は9割ほどを輸入に頼っているようです。
多くはアメリカ、カナダ、オーストラリア産、
それらはほぼ遺伝子組み換え作物だ。
小麦さん、お世話になっております。

パンにラーメンうどんにパスタ、ケーキまんじゅう、フライの衣に餃子の皮、カレーやシチューのルゥもそうだね。
家畜の飼料も忘れちゃダメね、輸入の大豆やトウモロコシは、肉となり乳となってテーブルの上にあらわれる。
味噌も醤油もマヨネーズも、ほぼ遺伝子組み換え作物から作られている。


で、話はふんどしの長さだ。

たいそうな量のグリホサートにも耐えることが、生産性が高い、
ということなんだな。
遺伝子組み換え技術、バイオテクノロジー、成長戦略、科学の未来だ、わっしょいわっしょい。


ふんどし発見。2018年のこと、美幌町に小屋を建てる作業が続き、買い物といえば、ホームセンター。
店頭にラウンドアップが山積みになっている、正体はグリホサート。
これ、成分は、ベトナム戦争のときに、世界に名を馳せたあの「枯葉剤」、と同じなんだってね。
ぎゃっぎゃっ!
美幌特産でもある甜菜、改正後の許容量は70倍だわさ!
なぜいきなりものすごく規制がゆるくなるわけ?
それまで、日本は厳しすぎたのか?

日本以外の国ではどうなの?
言いくるめられないようにするには、広く状況を知ることですよねえ。
海外はどう?ざっとグググる
いや、こんなゆるゆるなところ、ありませんわ。
わっしょいわっしょい
いや、ないことないかも、世界は広い、貧しさは別の貧しさを引き寄せる。
ですが、
発がん性の疑いが強まり、使用禁止や規制強化に踏み切る動きが欧米やアジアで広がっているのも事実。

 

日本では年間の死亡原因1位、がん。
38万人が、がんで亡くなる。1日1000人以上ってことになるけど、
おかしいなあ、いつから? 原因はいろいろでしょうが、食生活の欧米化でがんが増えたとは聞くけど、
遺伝子組み換え操作が人や家畜に悪さしている、
そっちの方も大きくないか?

長く生きればがんにもなるさ、長寿の人数ががん死亡数の増加となっているのであり、特に日本でがんによる死亡が多いってのは違うぜ、ってネットで記事みたけど、どうなんですか?

他と比べてどうだこうだ、と言い始めたら、統計の遊びに足取られるかもしれません。


北海道のふんどしの長さが気になります。


つづく


次回予告

種苗法という名称のルールが、変えられようとしている。

韓国が日本の苺を勝手に持ち出して韓国ブランドで売り出してた、
中国もやりたい放題だ、
だから
無許可栽培禁止にして、農家を、日本を守るんだ。

という、もっともなようで、

それ、違う、今回のルール改変では、海外流出は防げない。


日本を不埒なよその国から守ることができる、とは?
守る、とは?誰から何を守るの?


「種」の権利をめぐる、切羽詰まった2020年の日本。