美幌スープ

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美幌の白花豆
移住体験、いかがですか。
わが町の産業は「あれこれ」、「あれこれ」の体験プログラムに参加してみませんか?
・・・移住体験促進事情のお知らせが美幌役場から届きました。
 
北海道の「あれこれ」、とは、たいがい、林業に農業畜産、ですよね。
これだと頭一つ抜け出せないなあ、
どこの町もあれこれ、なのですからねえ、
「あれこれ」以外の、キャッチな何かを提示できたらいいのですけど。
 
ウトウト寝不足で乗り込んだ北海道に向かう機内、
 前の座席のポケットにある冊子、AIR DOの機内冊誌 rapora February 2019 、
北海道移住ライフ紹介のページ、美幌の農家の紹介の下に
「高校生が率先して美幌の町の魅力を発信」の見出しに注目。
美幌高校の生徒が中心の<美幌の魅力伝え隊>なるチームの健闘を伝える記事をみました。
美幌の特産を使用した加工品の開発、町内飲食店との連携による魅力あるメニュー表の作成など、美幌のPRを模索なさっておいでのご様子。ふむふむ、それならばですね、
それならば是非、キャッチな何か、を掴んでいただきたい。
 
 
キャッチな何か、とは、何だべ?
 
食べ物、やはり食べらる物が強いので、「あれこれ」の中から食べ物を取り上げてみます。
大事なのは、ネーミングです。
例えば豚にアスパラガスなどの農作物ですと、よそでもあるわけで、差別化がつけにくい、そこで加工品やパッケージデザインの工夫、となるわけですが、
他にも手がありますよ、原材料は原則美幌産として、町内飲食店がそれぞれ独自のメニューに仕立て上げる、飲食店に限らず、各ご家庭でも献立に取り入れてみる、作りやすく、比較的安価、そんな料理はいかがでしょうか。
 もちろんこちらは存じております。ご当地グルメ、美幌高の生徒たちが飼育法を考えた「美幌豚」のハンバーガー。(まだいただいたことはありませんが)ちょっと贅沢なご馳走で、手軽に作れるというものでもないような?
もう一息、値段と気分の敷居を下げたもので、ちょっと知らなかった、と軽いお得感を呼ぶような、そんな料理がないものか?
 
私の友人で、美幌に何度か訪れているリリーさんは、
物産館ぽっぽ屋で美幌特産品のコーナーを見ていて、閃めいてしまいました。
農産物、それを使った料理、
美幌を、一瞬で忘れられない町にするもの、
それはひと呼んで
「美幌スープ」。
 
それでは、リリーさんから寄せられたお便りをご紹介いたします。
 
 
こんにちは。
美幌の駅に併設された地元産品のお店で、粟崎民子さんのお作りになった「白花豆」を買いました。
大きくて真っ白い、つるっとしたおたふく型の、とてもきれいなお豆です。
より正確にはシロバナインゲン、インゲンマメ属のベニバナインゲン(紫花豆)の変種。
お花も白くて大きくきれいだとのこと。寒いところがすきなので、日本ではもっぱら北海道でつくられているようです。
イギリスやアメリカではこの豆の若い莢をランナー・ビーンズと呼んで料理に使うようです。インゲン豆とは別の豆ですが、使われ方が似ていますね。乾燥豆としてはギリシアやスペインでもよく料理につかうそうです
 
乾燥した白花豆の特徴は、煮るのに時間がかかること。皮がかたいんですね。豆類に含まれる毒素もあるので、下準備で十分豆を煮て柔らかくすることが肝心です。でもストーヴがずっとついている北海道なら、長時間煮るのは簡単ですね!
 
日本では甘く煮ることが多いようですが、下煮をして食べてみて、「旨みがあるからスープにもいいな」とおもいました。この豆と豚の各部位を使った料理が、欧米のレシピ紹介サイトにはたくさん載っています。そういえばイギリスに、豆(グリーンピーズ)とハムの伝統的なスープがありましたね。あれはおいしい……調べてみると、ミントを入れるレシピがいくつか紹介されてみました。豆とハムとミント。なんだか美幌やその近辺にぴったりなレシピじゃないですか。
 
そこで、スープをつくってみました。名付けて美幌スープです!
 
 
美幌スープ レシピ(約4人分)
 
材料 タマネギ(ぜひ美幌産のを!)2つ 
   白花豆の炊いたの(下に解説・これもぜひ美幌産で!)250グラム
   ハム(添加物の少ないブロックを、美幌の近くの端野でもよいハムが手に入るようです、ベーコンでも)200グラム
   フレッシュミント(原産地だった美幌や北見のフレッシュハーブが手に入るとベスト)少々
   チキンかベジタブルのスープの素 一つ
   黒こしょう ローリエベイリーフ) 塩 少量づつ
   水 材料がかぶるぐらい
   *材料の量は味をみて、手持ちの具合で、好きなように加減してください。 
 
下準備 白花豆を炊きます。白花豆は一晩水につけておく。
    水を切り、豆を洗い、鍋も洗って、新たに水を入れ豆を煮る。吹きこぼれそうになったら湯を捨てる。
    またざっと豆と鍋を洗い、水を入れ、同様に煮て湯を捨てざっと豆と鍋を洗う。
    豆に水1リットルを入れて豆を煮る。沸騰したら弱火にして落とし蓋をかぶせ、皮がやわらかくなるまで煮る。
    (このあと砂糖やはちみつ、好みによって醤油などを加えて甘く煮ることもできますが、今回はスープに)
 
調理 タマネギは皮をむき半分にして鍋に入れる。
   ハムはサイコロ状か棒状に四角く切る。1×1×2センチぐらい、ある程度厚みがあったほうがおいしいです。
   これらを鍋に入れ黒こしょうとローリエを加え、水を入れて沸騰させます。
   煮立ったらスープの素を入れて弱火で材料がすっかり柔らかくなるまで1時間ほど煮ます。
   すっかり煮えたところに、炊いた白花豆を入れ、さらに煮込みます。
   あとはお好みの加減で、できれば豆が崩れそうなぐらいやわらかく煮てください。
   味をみて塩加減を調節したら、盛りつけてフレッシュミントを散らし、できあがり。
 
 
まだ改善の余地はありそうなレシピですが、ひとまずこんなのもあり、とご紹介してみます。