千成ひょうたんと月のしずく
大塚駅南口側にある、サンモール大塚商店にパンケーキを買いにゆく。
都電荒川線の音が聞こえる、電車がよぎる、ゆるく曲がる路地にある「千成もなか本舗」大塚店。
路地に面して横長に店内が広がる。間口は広く奥行きは浅い、道に面しガラス一枚を隔てた鉄板の上で焼き上がるどら焼きの皮。
店頭に腰掛けが用意され、焼き立てをいただくことができる計らい。白い割烹着に白い三角頭巾のご婦人がガラスケースの内側においでになる。
あたたかい、この店はこのお方を中心に良い気が漂う。
千成もなかの形状はひょうたんだ。ひょうたんは和語でふくべとも言う。
ここは福の店だね、ラブ。
「千成もなか本舗は、昔ながらの手作りの味に
こだわったもなかの専門店でございます。
1937年(昭和12年)の創業以来、
合成保存料を一切使わない方針を貫いております。」(店のホームページより)
包み紙はいろはカルタの札が散らかった模様で、調子の良い文句に、ほよっとしたタッチの挿絵が添えられている。
昭和戦前、創業の頃、お客さん方から広く募った短歌からなる「いろはかるた」、ご覧に入れたいですけど、今手元にないので画像はまた今度。
この店は最中とどら焼きが主なラインナップであるが、特筆したいのは
和風パンケーキ
何かって、どら焼きの皮部分だけを売ってくれるのさ。
あ、最中の皮だけの販売もあるけど、形はひょうたんではなくて、瓢箪模様のタイプのみです。
この皮にはさんで嬉し楽し美味しを一つご紹介いたします。
大塚から飛んで一千キロくらい離れた北の大地、オホーツク・滝上町にありますチーズ工房のクリームチーズ。
その名は「月のしずく」
月のしずくが福の皮に包まれるのでした。
いずれのお店も合成保存料を使わない方針、いいなあと思います。
最近のニュースで、無添加マフィンが腐敗して糸を引いた、と騒いでいたけど、
作って4、5日もたったものを売りもんにするのが間違いでしょ?
いつまでもカビが生えない大手のパン、商品を裏返して成分表示をみて見なさいな、
ケミカルいっぱーい、あなたねえ、身体は食べたものでできてるんだよ!
なんかねえ、だから無添加なんてとここぞとばかりに攻撃してくるインフルエンサーがいるらしいけど、
おやおやああ~?あれあれ~?なんでそんなに攻撃してくるのかなあ?
広告マッチ 募集
「なつかしい!」ちいさなマッチ箱をのぞきこむ町の人びと。斜里町で催された葦の芸術原野祭(2022)に広告マッチが展示されました。斜里の町の地図の上にマッチ箱が置かれた様子に、思い出がよみがえったのです。
マッチ箱を集めて楽しんでいた時代がありました。道東の町にもたくさんの広告マッチがありました。街の人々の記憶を照らすことができる広告マッチ。どこかで眠っているかもしれない、忘れられたマッチの箱、展示用にお貸し下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・配布したチラシより
広告マッチ 宣伝用のマッチ、少し昔はたくさんの店にありました。日々の暮らしにマッチを使うことがなくなり、マッチ箱は散逸するばかり。いえいえ、コレクターズアイテムとして残される幸運に恵まれたもの、家のどこかに忘れられたままのもの、呼び掛ければ出てくるかもしれない。集まれば展示会ができるかもしれないではないか、雲を掴むような話ですが、ま、やってみないとわからないですよね。町の賑わっていた通りを中心にした紙の地図の上に並べてみたら楽しいなあ、と思いまして、道東エリア、探しています、と呼びかけてみたのです。
昨日、とりあえず300枚ほど印刷したものを、美幌町の店や道東で知り合った方に送付してみました。他には、網走、北見、津別、斜里、遠軽、オホーツクエリアというのでしょうか、以前に尋ねたことのあるお店さん宛に送ってみたのです。雄武町や興部町はまだどこにも送ってないな、刷り増して送ってみたいです。道東の括りですと、帯広、根室、釧路もあり、今後呼びかけてみたいものです。
美幌町の静かすぎるかつての大通り、どんな店が連なっていたのか、それは時代にもよるのでしょう。広告マッチが多くの店に置かれていたのは、年代で言えば大正から昭和にかけてでしょうから、多重な時空間の地図と言いますか、まあ70年代80年代あたりが、あるとしたら出てくるかも、もうとうの昔になくなってしまった、まだあるけどシャッターで閉ざされている、店舗がある、あったところに、その店の広告マッチ箱を配置する。展示会というほどの規模になるのは難しいかもしれませんけど、町の記憶を照らすともしびになればと思うのです。
お祭りの思い出マジック
地元産豚肉のブランド化の試みから産まれた豚醤油など、
美幌町や近隣の特産品を主に取り扱う店の棚にありました。
その小さな店で、ハッとすることがあった。
美幌町唯一の今川焼きの店。店頭の幟にはためくのは「おやき」の文字。
大判焼き、回転焼き、など地域によって呼び名に違いがあり、
北海道のこのあたりではでは、おやき(では信州のおやきは何て呼んでるのかね、まんじゅう?)。
(国道240号を南に進路をとると、店の建物の壁面に大きな看板、黄色に黒特大ゴシックで「おやき」、
お見逃しなく、目に止まったらその気がなくても、お立ち寄りなさい、ませ)
店名は「さらら」、町のホットステーションというコンセプト、ドラム缶で焼かれた石焼イモとおやきが店の主力商品、店内の棚には美幌の物産品が展示品のようにまったり間隔をとって鎮座している。ハンドメイド雑貨、古本、古着、日用品のリサイクルの機能も請け負う品揃え。ワゴンには地元の野菜。
昨年、居抜きで店を引き受けたというおかみにお尋ねしてみました。
利益率の良いとは言えない商いをなぜ?
自分でもどうしてかな~と思ってたけど、昨晩夢を見て思い出した。
お祭り、子供の時の、おやきの屋台、立ちんぼで見ていたら
「ねえちゃん、ちょっと店番してて」
その時のことがホントなんだか面白くて、夢で思い出した。
あの時の経験が、今こうなっちゃったのかもねえ。
いつの頃からだろう、夏祭りや秋祭りからテキ屋を入れないようになった。
PTAの焼く焼きそばねえ。
テキ屋ではなく町の大人が、子供たちの健全な育成を屋台で担うのかあ・・・
昔の祭りの風景、露天商の兄さん姉さんが、裸電球と発電機の唸りに揺れる小さな城でまめまめ稼ぐ様、
いろんな人生がある、子供にそれを教えてくれた。ちょっとした異空間だった。
店番を頼んだのがテキ屋ではなく町の大人だったとしたら、おやきの屋台の店番を頼まれた思い出が、
労力に見合うとは言い難いだろう店を引き受けることにつながっただろうか、と、ハッとなったのです。
さあねえ、どっちであってもさほど関係ないこと、なのでしょうかねえ・・・
パンつながり コミュニティそしてネットワーク
春よ恋 きたほなみ ゆめちから キタノカオリ などなど
これら北海道のブランド小麦粉を使ったパンが、一堂に会すると楽しいだろうなあ
北海道のパン屋さん 小麦粉に地元産を使っているパン屋さんの、天然酵母で膨らんで窯で焼かれるパン
北海道の、まずはオホーツクエリアのパン屋さんフェアはどうでしょう。
オホーツクエリアの町町が持ち回りで、場所を変えての地産地消のお祭りを開催する、
なんてあればいいねえ。それぞれのコミュニティがつながる場があるといい。
オホーツク? えっとー、なんか北のほうの海だっけ?
内地(近年は「本州」というらしい)的反応はこんな感じが少なくないような。
オホーツクエリア、道東エリア、存外知られていないのです。
オホーツクールをキャッチコピーにした官製PRで、炎上芸人村本さんを起用なさったことがありましたね。
北海道庁の出先機関であるオホーツク総合振興局
>>>オホーツクイメージ戦略推進委員会は、地域の魅力を国内外の多くの方に知っていただき、観光、物産、移住定住など様々な形での地域活性化につなげるためのイメージ発信事業「オホーツクール」を2017年度から開始いたしました<<<
有名人を外から呼んできて、というところから、なんだかねえ、
店にしても、仕掛け人を外から呼んできて、いっときの人気が出ても、続くかどうか、
内側から出てくる大きな基(その場にある理由)が無いと、定着しないのではないかなあ、どうでしょう・・・
北海道道東はもっと知られてほしい。豪雪ではないエリア、同じ北海道でも札幌あたりとは相当異なるのです。
コミュニティそしてネットワークへ
それぞれの町の地域おこしの発信が、エリア全体で底上げされる仕掛けがあればなあ、と思うわけです。
美幌スープ、防災乾物ボックス、
思いつくことをブログに書いてきた。勝手に企画、机上の応援をしていきたい。
あ、そうだ、健康志向のグルテンフリー食品、小麦は食べるないろいろ悪い、
こうした言説に思うのですが、
そうだとしたら・・・大量生産を追い求めた品種改良の結果、悪さをするようになったのでは?
それはもう、大層な「改良」を追い求めて、挙げ句の果てはポストハーベストときたもんだわ。
グリホサートが検出される大手製パンメーカーのパンが毎日大量にスーパーの棚に盛り上がっている、
なんだかねえ、どうなんでしょう、何が悪いの小麦さんそんなあたしに誰がした なのかなあ、さて。
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メーメーベーカリーというパン屋が斜里のウナベツあった
「天国に続く道」を登りきったところだ
今はそこにはない、知床のどこかでまた始める、今は準備中と聞く
その店の裏手は林が広がっていて、厨房の大きな窓ガラスを隔てて、いく匹ものリスがせわしなく動く様がよく見えた
リスをこんな近くで見たことはない、フッサフッサしている尻尾、芯はネズミのしっぽみたい、そこにブラシのように毛が生えている
「針葉樹の葉と似ているな」
窓越しの樹々がモミだかマツだかスギだか、違いがわからなかったけども
ロシア語のテキストの表紙に描いてみた
尻尾の部分の茶色、針葉樹が目立たない、もう少し薄くした方がよかったな
あの夏、私はその店で小さな展示会をさせてもらったのだった
「なつかしロシア in 知床斜里」
ソ連時代のロシア雑貨やお菓子のパッケージ、マッチラベル、マトリョーシカなんか並べてみた
自然遺産知床の空間にソ連、風変わりな小さな渦でしたねえ
地域おこしの保存食
近頃地震、多いですねえ、防災の備え、いかがですか?
いつ来るんだかわからないその時に備えても、賞味期限が先に来る
非常食に関して言えば、ええ、そうなんですよね、その出費をためらうのはわかります。
水、乾パン、レトルト、缶詰類など、いったいいつ買ったものだっけ、あら、賞味期限はとっくに過ぎている。
そこで提案したことがございます。この「非常食」なる防災の意識が、
日本中の地域おこしの一つのアイデアにつながると思いませんか?
と申しますのは、
道の駅のワゴンを前に考えたことなのです。
スナック昆布に鮭とばにスルメにタコの足、乾物海産物のパッケージが山となっている。
「いいものだから売れるはずだ、ということは無いよね、販売の場所や時にも左右されるし、
だったら見せ方を工夫したらいい」
なんだっけ、そうよ、付加価値?
道の駅に溢れている、これらお日持ちのする食材を、非常食のカテゴリーに入れてみますとあらふしぎ
視覚的に画像で説明しますと、
乾物の詰め合わせのボックスを作って、「防災のおとも」とかのキャッチな文句をつけて、講釈の紙片入れて、
こちらのお得な詰め合わせ、ご贈答用にもお使いいただけるとかとか、
栄養の点も優れた、美味しいものを口に含めば、元気も湧くというものです。
おつまみ、おやつに、乾いた貝柱などいかがでしょうか。
今はやりのSDGsの文字を入れるのも戦略でありかな。
災害に備えた方がいいのはわかってはいるけど、
来るんだかわからないその時に備えても、賞味期限が先に来る、
そうなんです、ですから、日頃から乾物とお付き合いをして、
非常時こそ平常心、いつも食べてるあれこれが、いつものあなたを呼び戻してくれるのではないでしょうか。
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地域の乾物が「非常食」のジャンルで発見される
町の地域おこし協力隊の方と、町の行く末をお話しすることがあります。
役場主導で移住者を募っていますが、あまり成果は見られません。
町おこしに何かできないか、
豊富な食材の地であることを強みに、地産地消を原則に考えていますが、
乾物の状態であれば、広く販路を広げられることから、
「非常食」という括りで、需要が喚起され、特産品の新しい展開を開くのではないかと、と考えるのです。
乾物は歴史のある伝統食ですが、あまり現代の食卓で生かされていないように思います。
そこで、
日本中の地域おこしの一つのアイデア商品として、地域の乾物が、「非常食」のジャンルで発見されることを想定してのご提案でございます。
日用の保存食を防災の非常食として、普段から親しんでおきたい。
防災!と身構えることなく、馴染んだものに捉えていく。
ホタテやシャケや氷下魚(こまい)などの海産物、海藻類、豆類、
豊富な種類の乾物が、それぞれの道の駅で売られています。
コロナ禍で高級食材も販路を失い、観光も振るわない、
ホタテの干し貝柱がかなりの割安で積み上がっている状況です。
魚介類を中心にした乾物を組み合わせて、
防災非常食の商品化を企画できたらなあ、という夢想。
特にエコといったワードを使わなくても、地元の産業おこしであれば
一緒に考え、協力してくれる方々を求めることができるのではないかと思います。
全国のどこかで、すでに商品化された例もあるかもしれません。
なんでも、大空町の町役場が、町民の災害時の保存用に地元産を選んでいる、と聞きます。
特産品をこのように活用するところは、他の自治体でもありそうですね。
しかし、保存食と災害のワードで、ネットで軽く検索したところ、地域の産業品を非常食として謳っているものに当たらない。
兵庫の特産品のサイトに、備蓄用に開発した商品との文言があるくらいかなあ。
< < < 震災から学んだ 災害用備蓄食セット、「地域らしさ」と「新しさ」
ふむふむ、阪神淡路の大地震の経験が生かされている。
特定の地域ではありませんが、乾物の真髄が伝わるサイトはこちら、
< < < 乾物をもっと使って食べることでPEACEな社会に
< < < 現代のライフスタイルに合わせた乾物の活用法を発信しています
DRY and PEACEというグループのサイト発見!東日本大震災をきっかけに生まれた乾物普及活動が具体的で素晴らしい。https://www.dryandpeace.com/recipe/
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非常食と銘打った商品はたくさん出ていますが、日々の生活に馴染んだものであるほうがいい。
すでにある商品で普段使いの非常食、あなたの地元にある美味しいで乗り切ろう。
山積みのワゴンを前に、私個人の思いつきであり、何も具体的なことも無い、漠然とした話ではありますが、
町の有志と考えを共有したく、商工会議所や町議の方々と、このアイデアの具体化を検討したいと思い、町の人を捕まえて熱弁を振るいましたが・・・
「う〜ん、主婦は高いものは買わないわ」
安心安全地産地消、地域おこしのアイデアに対して、2児の母からこの一言、を頂戴しました。あはは
特産品は割高ってことよね、観光だと財布の紐は緩むけど、普段使いではどうかしら、
スーパーの大手食品メーカーのものと比べてしまうわよね、って。
でしたら地元に限らないで、ネットで美味しい非常食と銘打てば、新しい需要が喚起されると思うのですけどね。
ネット通販ですと地産地消ではないですけど、
旅する乾物
いかがでしょう、町おこしに、ギフトボックスを作ってみませんか?
防災マニアの小屋づくり
防災マニアとは何か、過去ブログご参照ください。
小屋本体ができてから1年ほどして、大工さんに煙突をつけてもらった。
ホームセンターで買った薪ストーブは5千円台の代物。
薪ストーブというより屋内焼却炉、庭で焚き火は禁止なので、工事の端材やら燃やして暖をとっている。
近年流行のタイニーハウス、個人の創意工夫に溢れるものから、メーカーの出しているキットまで、ネットで様々なものが紹介されている。
北海道は冬が何かとキビシイ、雪の重みに耐え、凍結震度80センチの凍れに耐えることが大事。
楽しいよりカワイイより大事なのはそこよね。
小屋は出来合いのものを利用することにして、幾つかのメーカーの中から、北海道芦別に工場のある北都物産のパネルハウスを選んだ。この会社のキット販売は昨年で終了したようだ。残念。現在は東京多摩のモダンクリエートが請負施工しているとか。小屋の外観はこちらでどうぞ。
https://www.panelhouse-tokyo.com
小屋キット価格は100万円くらいだったと記憶する。広さは約8坪。
小屋本体組み立てと上下水道工事込み基礎(布基礎)は地元の施工業者に依頼した。(共和木工・フジイホーム)
土地購入、基礎工事、上下水道設備、小屋本体の組み立て、屋根、この辺までで資金が底をついた。
内装は、天井の石膏ボード貼り以外は、全部自分でやることとなる。
寒さの厳しいところの建物は、基礎と断熱がどれだけのものか、にかかっている。
壁面断熱はウッドファイバー5センチ厚を使った。
一般的に使われるのグラスファイバーはガラス繊維。
しかし、調湿性などの機能のある木材繊維のウッドファイバーを採用。
追記:グラスファイバーはガラス繊維、ウッドファイバーは木の繊維、グラスより木の方が蓄熱の点で優れている、あったかいのですよね、ストーブ消して長時間あけて戻ってきた時に、ほんのりした温かさが嬉しい、ウッドファイバーを選んでよかった、と思いますね。
購入した小屋はツーバイフォー工法、壁面奥行きは7センチくらいか。
そこに5センチ厚のウッドファイバーを入れた。
自然素材の断熱材は合板にべったりくっつけない方が良いらしく、
少し離し気味に設置。
外気の冷えが壁面内部に霜柱を作るのですって。グラスファイバーを壁面に充填する工法が一般的らしいけど、よくよく悩んで、調湿性のよろしくない合板から少し離すことにした。
断熱材を入れ込んだら、タイベックス社の透湿調整シートを貼りめぐらす、
それから40センチや20センチ間隔で横胴縁を打っていく。
気の遠くなる作業でした。
最後に石膏ボード貼り、で一旦壁面造作は終了。
壁面作業はさらに続く。あたたかい空間を求めて、壁面を10センチほどふかす。厚くする、という意味。
10センチ幅の杉板で枠を作り、ウッドファイバー10センチ厚をはめ込んだ。
壁面の断熱材はウッドファイバー、5たす10で15センチ厚
床下は羊毛断熱材のウールブレス20センチ厚
天井はセルロースファイバー15センチ厚
冬季は薪ストーブより円筒型の石油ストーブ(コロナ)を使う。薪ストーブより扱いが楽。断熱材は調湿性と蓄熱性能にこだわった。冬のある日、外気マイナス10℃くらいの晩、室温は26℃のところでストーブを消して就寝、起床時に温度計を見たら6℃だった。
追記:壁面が床に接するところのいわゆる「幅木」が全然無い状態の時の計測でした。室内全部の壁面に幅木をつけると冷気をより遮るので、全体的に5℃くらい暖かくなりましたよ。窓などの開口部のアクリル板を2重に加工したら、開口部の結露がグンと減りましたね、よっしゃ!
寒さが厳しいところなので、出入り口には風除室コーナーを設置。玄関の外や内に空間を設けて、2重構造にすることで寒気を遠ざける、そのスペースはふうじょしつと呼ばれている。
トイレ部分の区切り壁も造作。
8坪ほどの長方形の空間に、仕切り壁がまだできていない状態で、トイレを設置してもらう流れになった。
(仕切り)壁のない状態で便器を設置したのは初めてだわ、と工事の人に言われたものでした(笑)
なんちゃって大工仕事、私、まったくのど素人です。
DIY経験は、室内の棚造作や物置の足場のコンクリ作業、程度でしたが、
いやはや、やればできるものです、いえ、やるしかなかったのでした。
壁面の作業している最中、窓の下に猫がいることに気がついて
急いでカメラを向けた
多分、野良猫、冬はどうしているのだろう・・・
移住生活 適度な距離感
感染騒動でリモートワークが進み、地方移住を考える傾向にあるようです。
大都市集中から地方分散への流れ、反動は必ずあるでしょうが、都会の「密」は心身に触る域に入っていると痛感している身としては、嬉しい。
歩いている人を見かけると安堵するくらいのまばらな人口密度は、清々しい。
そこここにある空家の利用につながらないかなあ、と願う。
しかし、田舎は人口は粗でしょうが、気持ちは密になりがち。
私の場合は移住ではなく、2箇所間居住なので、移住生活とは少し違う観点かもしれませんが、
適度な距離感を探るよそもんの「心得ごと」などを少々。
ソーシャルディスタンス小噺、
シャルウィ「ソーシャルディスタンス」・・・?
移住者はハーブに気を配れ
「内地」から北海道の小さな村に移住した人の話に思ったこと。
そりゃ、なかなか溶けこめるものではない、家土地探しは難しい。
開拓150年、たかだか3代ほどしか経っていないのに、この土地はよそもんには渡さねえ、のだ。
やっと借りることができた家の庭で、その人はハーブを庭で育てている。 ハーブは料理に香りや彩りを添える。
その人は「中年の一人もんの女」である。
夫婦で子供がいる場合と違い、何かと受け入れモードが作動しにくい、というのもあるのでしょう。
あそこ、はーぶ作ってんだと、はーぶってあれだろ、ダッポーはーぶだろが?
テレビで言ってたべや
ハーブとはテレビが言ってたダッポーはーぶのことだと了解して頷きあう、彼らは知らないのだ。
ハーブとは、
香草、のことだと。
あのさ、ハッカ、はっか飴の薄荷、あれもね、ハーブなんだよ。
でもじっちゃん達にはカタカナで言われてもわかんないだべや。
そして彼らの脳内ではハーブを育てるという行為が脱法行為と理解されるんだべや。
ソーシャルディスタンスが〜クラスターが〜それよりサスティナブルなカントリーライフが〜、
カタカタとカタカナをテレビがしゃべる、タレントが約束された笑顔でうなずく。
わっかんないだべや、カタカタ何言ってんだべ?
こんな誤解もあったりするのですねえ、カタカナコトバは地域によって意味が違う、
かもしれない、と心得たく思いますね。
舶来の欧米語はおしゃれと染み渡り、母語に翻訳することを怠ってきた近現代日本。
「ミントって言ったらオシャレだけど、薄荷、ってダサっ」
この感性が脱法ハーブにつながっているのだな。
私は、薄荷、と呼びたい、この響き、クールだ。あ、クールって舶来語だべな。
※ハッカは漢字で薄荷と表記する
ってことは、やまとことばでは無いってことですねえ
以下過去ログより
ミントとハッカはお仲間、ということ。漢字で「薄荷」、ふーん、荷が薄い、ですか。大量の葉から採れる油はわずかな量、なのですと。
http://bihoro009.hatenablog.com/entry/2018/01/18/200120